【日本ハム】近藤健介、意地の7試合ぶり6号ソロ「貢献する一打が大事」

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2022.8.25(木) 11:38

9回無死、ソロ本塁打を放った日本ハム・近藤(右)(左は稲田コーチ、カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 日本ハム4―5オリックス(24日・帯広)

 日本ハムはオリックスに1点差で敗れ、1分けを挟み今季ワーストタイの7連敗を喫した。それでも2点ビハインドの9回に近藤健介外野手(29)が7試合ぶりの一発となる6号ソロ。4回に右前打も放ち、3戦ぶりマルチ安打と意地を見せた。計3試合が行われた今季の北海道内地方球場公式戦。勝利で締めくくることはできなかったが、帯広に集まった8553人の観衆に、勝利への執念を見せた。

 選手会長の執念だった。3―5の9回先頭。連敗ストップへ、近藤は守護神・平野佳の初球147キロ直球を強振した。帯広の風に乗った白球は、左翼席のファンのもとへ。16日・楽天戦(札幌D)以来7戦ぶり、8月4本目のアーチは、1点差に詰め寄る意地の一発。歓声を背に「きょうは野手全体でピッチャーの足を引っ張った。申し訳ない」と表情を変えずダイヤモンドを一周した。

 悔やんだのは序盤のワンプレー。両軍無得点の4回。失策で出た走者を一塁に置き、続く吉田正の打球は浅い左飛。前に突っ込んだ近藤がまさかの“バンザイ”で落球。その後、先発の上原がオリックス打線につかまった。風の影響もあったが「上原が頑張って投げてくれていたので申し訳ない」と試合後も唇をかんだ。

 ミスはバットで取り返した。直後の攻撃で2死一塁から強烈な右前打でチャンスメイク。清宮の適時打で二塁から激走し、一時同点のホームを踏んだ。マルチ安打は今季22度目。打率も3割1厘まで上昇した。

 試合前、一人で早出特打を敢行し、黙々とバットを振り続けていた背番号8。それでも連敗は7に伸び「(調子の)良かったり悪かったりが激しいし、チームが勝たないと一番意味がない。もう少しいいところで打っていれば、という打席もいっぱいある」と責任を背負い込んだ。借金は今季最多の23。「貢献する一打が大事になってくる。そこを意識していきたい」。球界屈指のヒットメーカーは、勝利に直結する一打を渇望した。(堀内啓太)

 〇…社会人サッカー・北海道十勝スカイアースの長野聡監督(40)が始球式を務めた。「バウンドさせないことを意識した」と、ノーバウンド投球を披露。ビッグボス率いる球団の影響力を参考にする指揮官は「北海道にとってすごく存在価値がある。私たちもJFL昇格と十勝の子どもたちに夢を届ける、この両輪でファイターズさんを目指していきたい」と意気込みを口にした。

 日本ハム・上原(先発し4回2/3で被安打8、5失点で5敗目)「後悔しかありません。チームの力になれず申し訳ない気持ちです」

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