【オリックス】山本由伸が完投で11勝目 通算50勝を達成
スポーツ報知
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2022.8.20(土) 06:30
◆パ・リーグ 西武3―4オリックス(19日・ベルーナドーム)
最後の力を振り絞った。1点リードで迎えた9回2死一塁、山本由伸投手は外崎を148キロの高速スプリットで空振り三振に仕留めた。9安打を浴びたが、自身最多135球の3失点完投で11勝目。通算50勝に到達した。「絶対に勝たないといけない初戦。いつも以上に気合が入った。それが出せて気持ちいい」。チームは3位に浮上し、首位・西武に2・5ゲーム差と迫った。
初回に若月の悪送球からピンチを招き、山川に適時打を浴びた。2点リードの6回にも山川の適時打と呉の併殺の間に1点ずつを失い、同点に追いつかれた。だが、若月の2打席連続アーチで7回に勝ち越し。「送球ミスと併殺を打っていたので、マジで打たないとやべえよと思いながら見ていた」と女房役をイジったのも信頼の証だ。
10日の楽天戦(京セラD)から満を持しての首位たたき。中嶋監督は「中8日ですので。今日は(最後まで)いってもらうからねと言ってあった」と内幕を明かした。「7、8回で交代した時に、監督と(GMの)福良さんに『野球は9回だぞ』と言われていた。終盤にチームの力になれるのは、すごくうれしい。達成感もある」。男の約束を守り、昨季から続く西武戦の連勝を7に伸ばした。
球団では1989年に星野伸之が23歳8か月で50勝に到達。これには及ばないが、17日に24歳を迎えたばかりの右腕が節目に届き、4年連続で規定投球回も超えた。「色んな方に教わって50勝まで来られた。すごい方がたくさんいるので、またここから一勝一勝積み重ねたい」。6年前の夏に作新学院(栃木)で日本一となった同学年の西武・今井との投げ合いは4勝1敗。甲子園と縁のなかったドラフト4位が、世代NO1の階段を昇っている。(表 洋介)
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