◆パ・リーグ　ロッテ０―３ソフトバンク（９日・ＺＯＺＯ）

　ソフトバンク・石川柊太投手が８回３安打無失点の好投で５試合ぶりの４勝目。自身の連敗を３で止めた。

　「どちらかというと、（３０歳で）年齢的にもまだまだこれからだぜというところでもないし、このまま尻すぼみしちゃうんじゃないかって。『このまま引退じゃないか』というくらい自分の中では危機感があったり、不安だったり、自信のなさというものが出ていたので。自分の中で開き直って、中継ぎのつもりで腕を振って投げたら、いい結果が出たので。これからもそういうものは一番大事なものとして引き出しに置いておくとともに、次にしっかり自信を持って初回から投げ込んでいけるんじゃないかという心になりました」

　この日はレフトからホーム方向に最大１４メートルの強風が吹いていた。バックネットではね返り、マウンド上は“向かい風”だったというが、必殺のパワーカーブはキレ味を増した。「カーブがしっかりリリース合ってたので。打者も嫌がってるなと。風が味方してくれました」。９奪三振のうち４つがパワーカーブ。藤本監督も「石川はちょっとサイドやからね。風をうまく利用して、逆に変化球がいい感じに曲がってくれたかな」と、無四球で三塁すら踏ませない快投をたたえた。

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