日本ハムの新庄剛志ビッグボス（５０）が１日、清宮幸太郎内野手（２３）へ、今オフのマッチョ化計画を提案した。昨オフはダイエット指令を出しており、約１０キロの減量に成功。「今度はウェートトレーニングとかをして力がつけば、スイングスピードも速くなる。ということは球を長く見られる。スイングもガンガンさせるオフにしたら、さらにパワーアップするんじゃないかな」と説いた。

　減量成功から次の段階へ進むオフとなりそうだ。実際に体重を減らした中で、今季はここまでチームトップの１１本塁打。指揮官は「シャープになってバットコントロールもキレも出てきた」とうなずく。今度は体重を筋肉で増やしてもＯＫとし、「捉える能力や角度を持っている。ヘッドスピードがプラスされたら、詰まっても放り込めるんじゃないかな。ヤクルトの村上君の迫力感っていうのがね」と、理想像も挙げた。

　将来性を感じるからこそ期待も大きい。「本当は今からやるのがベスト。（１日）３０～４０分でもいいから、来年に向けての準備を少しずつやりながら、オフで一気に。（来春）キャンプに来た時に、いきなりフリー打撃でも『マジか』というようなね」と、青写真を描く。今年の「スリム清宮」のように、来年も新たな姿が見られるかもしれない。（田中　哲）

　◆新庄ビッグボスと清宮

　▽２１年１１月　秋季キャンプで「痩せない？」とダイエット指令。

　▽２２年１月　清宮が約１０キロ減量に成功と告白。

　▽２２年２月　中日との練習試合（北谷）前にビッグボスが立浪監督に清宮への打撃指導を依頼。

　▽２２年４月　ロッテ戦（札幌Ｄ）で代打・清宮が３ボールから２球見逃して捕邪飛に。ビッグボスは「（３ボールから）『打て』のサイン。オレならいくけどね」と指摘。

　▽２２年５月　ヤクルト戦（神宮）で三塁走者だった清宮のスタートがやや遅れ、重盗失敗。指揮官は「あんなミスしていたら一生、上に上がっていけない」。

　▽２２年７月　球宴第１戦でサヨナラソロ。ビッグボスは自身のインスタグラムで「モッてる。ダイエットさせてなかったらレフトフライだった説！」。

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