◆パ・リーグ　楽天１―２日本ハム（２９日・楽天生命パーク）

　一丸で白星をゲットした。２―１の９回２死一、二塁から鈴木大の打球が二遊間を抜けそうになったが、遊撃・中島の好守で試合終了。新型コロナ陽性で５試合離脱した新庄ビッグボスにとって、復帰初戦で勝利。最高の後半戦のスタートで、試合後はボス節もさえた。

　「楽しかったね～。いいところ打ってくれるわ最後。締まるね、オレが入ると」

　らしさ全開だった。０―１の６回無死一塁からエンドランで今川が右前打を放つと、右翼手の三塁への悪送球で一塁走者・中島が生還。１死二塁では近藤が決勝適時打を記録した。この回に２度のエンドラン攻撃。２死一、三塁ではディレードスチールが失敗したが、ご愛嬌（あいきょう）だ。

　びっくり継投も見せた。９回に北山が１死を奪うと、「経験していったら面白い投球のテクニックをつかめられそう」と高卒５年目左腕の北浦にスイッチ。２／３回を１安打１四球無失点でプロ初セーブを飾った。

　コロナ禍もあり、野手はこの日のメンバー以外離脱。それでも２連勝で月間勝率５割以上も確定。ボスは珍しく「こういう試合を常にやっていけたら意外と混戦しているところに加わって、一気に抜いていけたら面白い。ドラマ的には最高」と順位についての思いも明かした。ビッグボス軍団が混パをかき回す。（田中　哲）

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