◆パ・リーグ　西武９―４楽天（２２日・ベルーナドーム）

　真っ黒に日焼けした顔が、ワイルドなユニホームによく似合う。この日から登場したカーキ色の限定ユニホームを身にまとった渡辺は、迷うことなく右腕を振り抜いた。４月３日以来の１軍マウンド。１５０キロ近い速球を軸に攻めの投球を貫いた。６回途中まで５安打、２失点。ウィニングボールを手に「前半戦の最後に１個取れたのは大きいです」と今季初勝利を喜んだ。

　「ローテに入って保身的になってしまった」と振り返る開幕直後。フォームがバラバラになり球威は落ち、制球も乱れた。２軍ではクイックの際に体が前に突っ込んでいた点を内海兼任コーチに指摘されて修正。フォームの再現性を高めた。

　自身が不在の中、投手陣は防御率がリーグトップ。「すごいという思いもありましたけど、正直悔しい気持ちが強かったです」。昨年初勝利を挙げた試合も期間限定ユニホームを着用した試合。「自分にとって縁起のいいユニホームになるといいなと思います」。ワイルドになった渡辺が、先発ローテへ改めて名乗りを上げた。（秋本　正己）

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