【ソフトバンク】千賀滉大「ラッキー」フィーバー! 8回8K8勝 0封で防御率トップに浮上

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2022.7.22(金) 06:40

8回無失点で8勝目を挙げた千賀(右)は、甲斐と手で「8」をつくり笑顔(カメラ・石田 順平)

◆パ・リーグ ソフトバンク7―0楽天(21日・福岡ペイペイドーム)

 肩を組むようにして2人は引き揚げた。4点リードの7回1死一、三塁。千賀滉大投手(29)は炭谷を投ゴロ併殺に打ち取ると、珍しく両手を高く突き上げた。マウンドを降り、真っ先に向かったのは甲斐の元だった。「ピンチでしたけど、運よく抑えることができたので、今日はラッキーだなと」。8回4安打無失点。防御率をリーグトップの1・70とし、前半戦ラストの登板で同2位の8勝目を挙げた。

 “再婚”した「せんたくコンビ」が存分に力を発揮した。甲斐が新型コロナ陽性判定を受け、今月2日から2週間離脱。13日のオリックス戦(ペイペイD)では千賀の先発する試合で6年ぶりに先発マスクをかぶれなかった。右腕は海野とのバッテリーで7勝目。試合後には「とりあえず、どっち(甲斐と海野)も打てって話(笑い)」と、ゲキを飛ばしていた。その甲斐は2回に決勝の適時二塁打で約1か月ぶりの打点を挙げるなど、2安打1打点2四球で全打席出塁。「(千賀が)逆に僕をリードしてくれました」と、10年育成ドラフト同期で同学年のエースに感謝。千賀は「久しぶりに打ってくれたな、と。うれしかったです」と、満面の笑みを浮かべた。

 20日に5発を含む21安打を浴び、17失点で大敗したチームは今季14度目の完封勝ち。前夜、就任後初めて試合後会見を“拒否”した藤本監督は一転、「千賀がしっかり投げてくれた」と、上機嫌だった。首位をキープし、球宴ブレイクまで残り3試合。故障者続出の中でも、地力で勝る元王者が大混戦のパ・リーグを勝ち抜く。(中村 晃大)

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