◆パ・リーグ　日本ハム３―４西武（１７日・札幌ドーム）

　日本ハムの北浦竜次投手（２２）が、今季初登板で好投を演じた。１７日の西武戦に、２―４の８回から４番手で登板し、１回２／３を無失点に抑えた。「１イニング目は、完璧ではなかったんですけど、すごくいい内容だった」と、一定の手応えを得る復帰戦となった。

　苦難を乗り越えてきた。昨年１０月、左肘滑（かつ）膜ヒダの切除術を受けた。１軍昇格を目指していた５月にはコロナに感染。「出遅れたのもあるけど、次上がった時にはしっかり成長した姿を見せられるようにやってきた」。訪れたチャンスで本塁打王の山川相手に最速１５０キロを記録し、最後はフォークで三振を奪い本拠地のマウンドで躍動した。

　プロ５年目、刺激になる存在が増えた。「同級生がドラフトでたくさん入ってきて試合で投げていて。悔しいし、負けたくない、負けられないという気持ちになった」。今季入団した同い年の大卒選手の姿も励みに、復活へ歩を進めてきた。

　ビッグボスからは「山川君への最後のフォークかな。使えるなと思って。あれを投げていたら面白いところで使える」と評価された。上々の今季初登板も北浦は「２イニング目は先頭（川越に四球）をしっかり抑えられるようにしたい」と反省を忘れない。絶対的戦力になるべく、志高く、取り組んでいく。（砂田　秀人）

　〇・・・ポッカサッポロフード＆ビバレッジが、全道１７９市町村にある全公立小学校９７２校の１年生に、交通安全啓発グッズを贈った。１７日に札幌ドームで寄贈式が行われ、札幌市の１万４０００人を代表した札幌鴻城小の寺田千織さんと、北広島市１０００人の中から出席した北広島大曲小の中島大翔君と藤田漣君に、右袖に「交通ルールを守ろう」とメッセージが入ったＴシャツが渡された。日本ハムのユニホームがデザインされたＴシャツと、Ｊ１札幌とリボンちゃんのデザインが入ったボトルカバーの２点が、２市以外の１７７市町村、２万２０００人にも届けられる。

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