
オリックスが、今季のシーズン残り4試合に向け「育成」と「調整」の“二刀流ローテ”を整えた。最終戦にあたる10月5日の楽天戦(楽天モバイル)では、ドラフト3位・山口廉王投手(19、仙台育英)がプロ初登板先発。ウエスタン9試合で2勝2敗、防御率2・83と一定の結果を残し、準地元である東北でのデビューを勝ち取った。
厚沢投手コーチは「一年間(ファームで)頑張ってきたので、最後は山口。両親も呼んで、仙台で頑張ってもらえれば」と、高卒1年目の153キロ右腕に期待。27日にリーグ3位での2年ぶりCS進出を決めたことで、未来のエース候補に「腕試し」の機会が訪れた形だ。
一方で、同1日からの西武2連戦(京セラD)ではエスピノーザ、曽谷が先発し、3日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)では佐藤が投入される予定。楽天戦は宮城、山下、九里、田嶋がブルペンで待機する見込みだ。パ3位で出場するCSを見据え、先発陣の状態も整える構想。限られた試合数を最大限に有効活用し、下克上への準備を進めていく。
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