
オリックス・宮城大弥投手(23)が6年目にして待望のがい旋登板を迎える。2日の西武戦(那覇)に先発予定のエース左腕は30日、沖縄の子どもたちに向けた快投を約束。「感動して泣いてほしい。(自分が)いるってだけで元気をあげられたらベストだけど、勝ちがつけば一番」と、初の地元登板を前に決意表明した。
昨季は左大胸筋のけがのため、5月中旬のロッテ2連戦に帯同できなかった。沖縄出身の投手が地元で勝ち星を挙げたことは一度もなく、1日に先発する同郷の西武・与座を打線が攻略すると信じ、記念の一番星をつかみたいところだ。
同球場での登板は興南高3年時の19年夏、沖縄大会決勝の沖縄尚学戦以来。エースとして延長13回を229球で投げ抜いたが、7―8で涙を飲んだ。プロ入り後、新人王、日本一、世界一など数々の勲章をつかみ、6年ぶりに帰還。「あの時みたいにみんなで応援しながら、盛り上げられたら」。思い出の地で、成長を示す。
この日は大阪・舞洲で調整。「優勝を狙いたいので、チームを勢いづける投球を」と、冷静に5月21日のロッテ戦(京セラD)以来の4勝目も見据えた。NHK―BSの中継では、タレントの妹・弥生がゲスト解説を務める。グラブにシーサーを刻んだエースが「うちなー魂」で故郷に錦を飾る。(南部 俊太)
〇…岸田監督が野手陣の危機管理に乗り出した。1日から那覇で西武と2連戦。腰の負傷で3試合連続欠場中の太田を大阪・舞洲に残して回復を優先させる一方、ファームから打撃好調の茶野を今季初めて1軍に合流させた。6月29日の楽天戦(京セラD)では杉本を使わず、主軸のコンディションにも配慮。「暑い中で何が起こるか分からない。いろんな想定はしておかないと」と選手ファーストを貫く構えだ。
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