
◆日本生命セ・パ交流戦 2025 日本ハム4―5×DeNA(8日・横浜)
日本ハムは8日、延長までもつれたDeNA戦(横浜)に4―5でサヨナラ負け。交流戦は2カード連続で負け越しとなった。本塁打キングを争うフランミル・レイエス外野手(29)と万波中正外野手(25)が、5回に2者連続本塁打で一時勝ち越し。ともに12号でリーグトップを守り、レイエスは30打点で単独トップに立った。金村尚真投手(24)はソロを3発浴びたが、6回5安打3失点と試合をつくった。
低めの変化球をすくい上げると、レイエスはゆっくり走り始めた。1点を追う5回1死、それまでパーフェクトに抑え込まれてきたDeNA先発・石田裕の133キロを左翼席に突き刺した。同点の12号ソロ。「思い描いていたボールに対するアプローチとスイングができた」と胸を張った。
左翼席が興奮に包まれる中、直後に再び快音が響いた。続く万波が141キロのツーシームを左中間上段まで運ぶ一時勝ち越しの12号ソロ。「完璧に捉えることができました」という一発に、レイエスもベンチを飛び出し喜びを爆発させた。
最高のライバル関係だ。この時点で12号&29打点となり、ともにリーグトップ。6回にレイエスが中越え適時二塁打を放ち、30打点で単独トップに立った。互いに一発が出ないとからかい合い、打つと喜びを共有する。レイエスは「今、並べているのですごく楽しい。いい関係性を築けている」と笑った。
チームは敗れ、交流戦に入り2カード連続で負け越し。それでもパ・リーグは全チームが敗れ、2位との2・5差はキープした。キング争いも3位・山川(ソフトバンク)に3本差をつけ並走中。切磋琢磨(せっさたくま)する2人のバットが、首位を走るチームを支えていく。(山口 泰史)
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