
ボールは違っても、堂々と1イニングを投げ切った。7回から4番手でマウンドに上がった山崎颯は、丸を152キロで二ゴロに詰まらせると、ブリンソンを右飛、吉川は中飛。「WBCの球を使ったんですけど、真っすぐはゾーンに投げられている。カーブが滑るのと、フォークが投げられなかったんで、投げるようにしたい」。わずか7球での3者凡退に手応えを口にした。
侍ジャパンの予備登録に名を連ねており、4日の阪神戦(甲子園)からWBC球で実戦を重ねている。日本代表のサポートメンバーとして投げた7日のオリックス戦(京セラD)を含め、これで3試合連続、計3回を完全投球。中嶋監督は「俺が答えを持っているわけではない」と、けむに巻いたが、準々決勝以降に可能な入れ替えの筆頭候補であることは間違いない。
強化試合で顔を合わせたダルビッシュには、ウェートトレについて質問するなど向上心は人一倍だ。「WBCのボールで(感触が)良くなっても、日本のボールとは全然違うんで、正直、むずいっすね。NPB球よりは出力を出し切れていないところはあるけど、『何とかなる』ぐらいの気持ちではいます」。最速160キロを誇る“吹田の主婦”が不測の事態に備えている。(表 洋介)