
◆オープン戦 ヤクルト6―1オリックス(14日・神宮)
オリックス・曽谷龍平投手が、開幕ローテ入りに“当確ランプ”をともした。今月5、6日の侍ジャパン強化試合・オランダ戦(東京ドーム)に日本代表として出場した3年目左腕は、チーム再合流後の初登板で5回3安打3失点(自責2)。「全体的には投げたいボールは投げられたのでよかった」と、自身に及第点を与えた。
初回1死、3番・サンタナに右越えへの逆転ツーランを被弾。「インコースのボール球がちょっと抜けて、一番打球が飛ぶボールになってしまった。シーズンになればその一球が命取りというか、(失投で)試合が決まるので」と反省を口にした。2回には、味方の失策絡みで1点を失った。
それでも、3回以降はいずれも3人で攻撃を締め、得点を許さず。「(序盤は)フォークが少し抜けていた。そこをしっかり(調整したことで)、カウントも取れて空振りも取れた」と、試合の中で高い修正能力を見せつけた。
試合後、岸田監督は「終盤、フォークの感じがよりよくなったように思う。スピードも出ていて、(3失点は)そんなに心配するところじゃない」と評価。残り1試合のオープン戦登板を経て、万全なら開幕ローテの一員として起用される見込みだ。曽谷は「僕の役目は一球でも(球数を)少なくして攻撃につなげること。次は点を与えないっていう部分をクリアしたい」と、最後の“予行演習”に向けてテーマを設定した。