3回完全デビューの日本ハム・柴田獅子に新庄監督大絶賛 新星が「また出てきやがった」

スポーツ報知

2025.7.27(日) 06:00

プロ初先発し3回無失点の力投を見せた柴田(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リ-グ 日本ハム5―0ロッテ(26日・エスコンF)

 湧き上がる高揚感に笑みがこぼれた。日本ハムの二刀流ドラ1・柴田獅子(れお)投手(19)は3回無死、宮崎を二直に仕留めるとグラブをたたき、白い歯を見せた。プロ初登板初先発で3回無安打無失点の完全投球。「縮こまる緊張感ではなく、心から湧くような楽しさ。ピッチャーは一番見られるのでそれが気持ちがいい。やっぱり1軍はいいな」。来場者には「観戦証明書」が配布され、今季最多3万5024人が見届けた大舞台を最大限に満喫した。

 圧巻の39球だった。直球23球中21球が150キロ以上。最速は153キロをマークし、3奪三振。「通用するか未知数だったので、初心に戻って真っすぐ勝負」と初回は全8球直球で3人斬り。「ファウルと空振りの反応がよかったので、手応えを感じた」と収穫も手にした。

 今季は2軍で8登板、防御率2・31、11回2/3で16奪三振を記録。打者では打率1割5分6厘、2本塁打で、昇格した。新庄監督は「また(新星が)出てきやがった。今日の方が力が抜けていた。もっと出そう。156とか157」と大絶賛。首位で迎えた後半戦初戦に起用したことを踏まえ、「注目を集めて、どんな投球をするか人間性も出てくる。堂々としすぎていて分からん」と、あまりの強心臓ぶりに脱帽した。

 同じ二刀流の先輩・大谷は、1年目の13年5月23日のヤクルト戦(札幌D)で投手デビューし、5回86球6安打2失点で勝ち負けはつかなかった。「本音を言うとまだまだ投げたかった。次は勝ちがつけられるように」。今後はいったん抹消となる見込みだが、大谷の背中を追う19歳が、北の大地で大きな一歩を踏み出した。(川上 晴輝)

 ◆柴田 獅子(しばた・れお)2006年4月18日、福岡・飯塚市生まれ。19歳。庄内小2年から庄内ジャガーズで野球を始め、庄内中では飯塚レパーズに所属。福岡大大濠では1年夏からベンチ入りし2年秋からエース。甲子園出場なし。24年ドラフト1位で日本ハム入団。高校通算19本塁打。直球の最速は154キロ。憧れの選手はドジャース・大谷翔平。ニックネームは「レオ」。187センチ、87キロ。右投左打。推定年俸880万円。

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