
◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ロッテ5×―4ヤクルト(15日・ZOZOマリン)
セパ最下位同士の熱戦に終止符を打ったのはロッテ・角中だった。4―4の9回1死三塁。「ちょっとハマるかな」と、最近不調気味だったベテランが策を講じた。ノーステップ打法で田口の内角スライダーを左翼へ運ぶ技ありのV犠飛。今季5度目のサヨナラ勝ちを呼び込み、歓喜のシャワーを浴びた。
決勝打こそベテランに譲ったが、主役は4番だった。山本はお立ち台で声高に叫んだ。「今日は父の日で、お父さんに『ホームラン打って』って言われていた。お父さん、打ったよー!」。プロ初の2打席連発。父・明さん(50)に最高のプレゼントを贈った孝行息子は誇らしげに笑った。
1本目は2点を追う4回無死一塁。3ボールから直球に絞り4球目を左翼席上段に運ぶ5号2ラン。「人生1番」の大アーチで反撃ののろしを上げた。6回にも左翼へ6号2ランを放ち、4打点の大暴れに「今日みたいに4番らしい仕事ができたら」。胸を張る22歳の主砲に風格が備わってきた。(長井 毅)
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