【オリックス】山崎颯一郎がゼロから再出発 厚沢投手コーチ「ラストチャンス」

スポーツ報知

2025.2.20(木) 05:00

ブルペンで厚沢和幸投手コーチ(右)と投球フォームを見直す山崎颯一郎(左)(カメラ・渡辺 了文)

 オリックス・山崎颯一郎投手(26)が19日、ゼロからの再出発を切った。17日の紅白戦では茶野に本塁打を浴びるなど、2/3回で2安打1四球3失点の乱調。「変化球、真っすぐ、スピード、制球、フォーム。全部が全然だった。納得のいく球が1球もなかった」と、中1日で56球のブルペン投球に励み、午後は厚沢投手コーチとマンツーマンでネットスローに取り組んだ。

 昨秋の高知キャンプでは、主に体重移動を意識したフォーム修正に好感触を得たはずだった。しかし今季初の実戦登板は厳しい結果。この日は「自分がやりたいと思ったことをやって、厚沢さんに感想を聞いた」と当時を思い返しつつ、主体的に考えて投げ込んだ。同コーチは、あくまで問題の自己解決を促したとしつつ「一人でやっている中で、秋にやっていたことを思い出したような口調だった。鍵を開けただけで、扉は開けていない」と説明した。

 「今日はラストチャンス。ビハインドで使うのなら(ベンチに)入れませんから。同点以上で投げられると見込まないと入れない」と厳しい言葉を投げかけた同コーチ。一方で「これ以上悪くなることはない」と、光明も見て取った。23年に53試合登板でリリーフ陣を支えた剛腕は「頑張るしかないです」と、必死に前を向いた。(南部 俊太)

 〇…3月に41歳となるパ最年長投手のオリックス・平野に進化の気配だ。ブルペンで40球。20日も連投し、22日からの第6クールでライブBPに向かう予定だ。新球として練習中のツーシームだけでなく、この日はスライダーにも好感触。「今までの軌道から変わっている感じで面白いかな…」と表情は明るかった。本来の直球に宝刀フォーク、カーブの精度も上がれば、鬼に金棒だ。

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