
◆練習試合 日本ハム8―2楽天=特別ルール、5回表終了降雨コールド=(14日・金武)
日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(22)=日体大=が14日、対外試合では12球団の新人最速で“1号”を放った。練習試合・楽天戦に代打で出場。WBC日本代表の松井裕から、右翼防球ネットに当たるダメ押しの2ランを運んだ。
雨を切り裂いた白球は、美しい放物線を描いた。4点リードの5回2死三塁。矢沢は内寄りの134キロを強振した。両翼100メートルのフェンスを軽々と越える一発。「打った球は分からないけど、フェンスを越えてくれてよかった。詰まった感じで、入るとは思わなかった」と目を丸くした。
特別な初アーチだ。同じ左腕の松井裕には、中学時代から羨望のまなざしを向けてきた。「投手として一番憧れる人。フォームをマネした時もあった」。試合後は「本調子じゃないと思う」と謙遜したが、通算197セーブの一流相手にまさに一発回答。新庄剛志監督(51)は「打つ前のファウルもいいスイングで、そこを修正して芯で捉えたうまさがある」と絶賛した。
12日の楽天戦では実戦初盗塁と対外試合初安打をマークし、13日はブルペン入り。投打フル回転の日々を送るが「まだ全然元気」と矢沢。この男の進化は、止まりそうにない。(堀内 啓太)