ロッテの坂本光士郎が18日、広島との練習試合に登板し、1回を危なげなく3人で片付けた。
2-0の3回に登板した坂本は、先頭の林晃汰を3ボール1ストライクから5球目のストレートで三ゴロ。きっちりと“左打者”を打ち取ると、続く辰見鴻之介を初球のストレートで遊ゴロ。最後はドラフト1位・平川蓮(仙台大)をスライダーで空振り三振に仕留めた。
坂本は14日のDeNAとの練習試合に続いて、2試合連続無失点。
◆ 昨季は悔しいシーズン
坂本は23年に51試合に登板したが、昨季はわずか8試合の登板に終わり、「一言で言ったら悔しいシーズンでしたし、その悔しさを来年(2026年)同じことをしてはダメだし、変えていかなきゃいけないところを変えていかないといけない」と唇を噛んだ。
昨年の秋は「安定感がなかったので、安定感を求めていこうかなと思っています。ウエイトだけじゃなくて、柔軟性であったり、フォームも一定じゃないところもある。いらない動きも多いですし、そういうところをちょっとずつ削っていきながら、自分のものにしていく練習をしています」と安定感をテーマに過ごした。
シーズンオフの自主トレでも、「安定感もそうですけど、体が硬くなっているのはすごく感じたので、そこにフォーカスして体を柔らかくする。連動というところをフォーカスしてやっていました」と、柔軟性を求め、トレーニングに励んだ。
投球面では、投球の軸となるストレートは「自主トレの中でもいいストレートがだいぶ感覚的には増えてきている。それを継続していけたらなと思います」と手応え。昨季はストレート、スライダー主体の投球だった中で、「まっすぐ、スライダーだけになってしまうと絞られてしまう。そこに関して、カット、スプリットがあるだけでバッターも違うと思うので、そこは引き続きやっていきたいと思います」とカットボール、スプリットを投げ、打者の的を絞らせない考えを示した。
そんな中で、2月10日のライブBPでは井上広大の1セット目の5球目に113キロのチェンジアップで見逃しを奪った。昨季まであまり投げてこなかった球種だったが、「そうですね、(球種が)多ければ多い方がいいと思いますし、精度というところもブルペンの中でいい感じで、投げられているので投げています」とチェンジアップを新たに投げ始めた。
実際にライブBPで投げてみて、「引っ掛けているところもありましたけど、井上に対しての最後のチェンジアップはブルペンの中でも精度が高くなってきている。僕の場合、まっすぐ、スライダーというところがあるので、スプリット、チェンジアップを去年とかそれまでのシーズンと比べて割合を増やしていければ、投球の幅も広がってくると思います」と好感触を掴んだ。
18日の広島との練習試合でもチェンジアップを投げており、この球がシーズン入ってから使える球種になっていけば、坂本が話すように投球の幅が広がっていく。
坂本は毎年50試合登板を目標に掲げ、今季も変わらず50試合登板を目指す。再び50試合登板を達成するために、カギになってくる部分はどんな部分になってくるのだろうかーー。
「まっすぐでカウントを取れるのが武器だと思う。まっすぐが一番大事な球だと思うので、そこは引き続き求めてやっていきたいと思います」。
リリーフ陣の一軍の枠を争う競争は熾烈だが、ポジションを掴むためにも、引き続き“ゼロ”に抑えていく。
取材・文=岩下雄太