「変わらずバッティングでアピールしていきたいです」。
都城春季キャンプでバッティングで存在感を示すことを誓っていたロッテ・和田康士朗が、早速バットでアピールした。
センターの守備から途中出場した15日のヤクルトとの練習試合、0-1の7回二死走者なしで迎えた第1打席は、山野太一のチェンジアップにタイミングが合わず空振り三振に倒れたが、2-1の9回一死一、三塁の第2打席、一塁走者・友杉篤輝の盗塁で二、三塁となり、荘司宏太が1ボール1ストライクから投じた3球目のストレートを振り抜き、一、二塁間を破る2点適時打。
和田はセンターの守備から途中出場した14日のDeNAとの練習試合でも四球を選んでおり、2試合連続出塁となった。
◆ 昨季は悔しい1年に
和田は支配下選手登録となった20年から24年まで5年連続二桁盗塁を達成したが、昨季は支配下選手登録後、自己ワーストの17試合、打率.125、盗塁は0に終わった。
“センターから反対方向”、“バットの内側から出して打つこと”を変わらず継続しながらも、昨季はウォーキング打法、バスターウォーキング打法、バットを寝かせて打ったり、バットもトルピードバットを試したりと、試行錯誤。
それでも、昨季はファームで打席に多く立つことができ、「毎日体調とかコンディションも違いますし、そういうことを考えて打席に立つことができたのは良かったかなと思います」と打席数はプロ入り後、一、二軍合わせて自己最多となる272打席に立った。
1年間スタメンで出場できる体力がついたか問うと、「試合に出続けられたのは良い経験になったと思うので、去年の経験を活かしてしっかり頑張りたいと思います」と前を向いた。
このオフも「毎年バッティングに力を入れているのは変わらないので、変わらずバッティングというところですね」と、バッティングに力を入れた。
都城春季キャンプではバットを寝かしたフォームに、「コンタクト率を上げることを考えた時に、そうなったという感じですね」と、バットを短く持って打っている。この春も、ブレずに「特に変わらず逆方向に強い打球を打つことをテーマにやっています」と打撃練習では、黙々とセンターから反対方向に打った。
和田といえば、21年にはわずか24打席ながら、代走を中心に24盗塁を決め、盗塁王のタイトルを獲得したこともあるが、コンパクトなスイングにスタイルチェンジした23年オールスター明けには打率.362、3本塁打、8打点、10盗塁と、レギュラーに近い存在になった時期もある。
「誰しもそこ(レギュラー)を目指していると思うので、そこを目指して頑張っていきたいと思います」。“代走の切り札”としてプレーする考えはなく、あくまで狙うのはレギュラー。
「去年は二軍にいる期間が長かったので、しっかり1年間一軍にいられるように頑張りたいと思います」。打ち続けることで道が拓けてくる。
取材・文=岩下雄太