【球宴】日本ハム・清宮幸太郎「お祭り男」継承だ 特大弾に3安打で2度目出場で2度目MVP

スポーツ報知

2025.7.25(金) 05:15

4回2死、ソロ本塁打を放った清宮幸(手前右から2人目)は外野席のファンに向かってポーズを決める(カメラ・中島 傑)

◆マイナビオールスターゲーム2025 全セ7ー10全パ(24日・横浜)

 足りなかった1本が“本番”で飛び出した。4回2死、日本ハム・清宮幸太郎内野手(26)が巨人・グリフィンの内角直球を高々と右翼席へソロアーチ。試合前のホームランダービー決勝でDeNA・牧に1本差で敗れた悔しさを晴らす一発に加え、計3安打2打点でMVP獲得に「(本塁打は)ブリブリ狙ってた。ホームランダービーの負けを取り返したいと思ってました」と笑顔がはじけた。

 華やかな宴を心から楽しんだ。試合前に行われたトークイベントには「みんな背がデカいから」と、約10センチの厚底シューズで登場。「弟にプレゼントしたい」と、ホームランダービーの賞品になっている自動車ゲットに燃えていた。

 初戦に続くガラポン打順抽選で「2番」を引くと、「(打席が)いっぱい回ってくる」とニヤリ。その言葉通り、第1打席から単打、二塁打、本塁打で、球宴史上3人目のサイクル安打に早々とリーチをかけた。しかし、「どんな当たりでも走る!」と、快挙達成をかけて臨んだ残り2打席は惜しくも凡打。「打ちたかった~」と天を仰いだ。

 球宴での本塁打は、初出場した22年の第1戦(ペイペイD)で広島・森下から放ったサヨナラ弾に続き2本目。そのときももちろんMVPで「2回出て、2回ともMVPなんてめったにない。ラッキーかな」。車の代わりに賞金300万円を獲得し、「最高のオールスターでした」と胸を張った。

 師匠・新庄監督に並ぶ「お祭り男」の称号に、また一歩近づく大暴れ。祭りの後は大好きな夏が待っている。首位を走るチームを支える大砲は「これから面白くなる季節。今日みたいなホームランをたくさんお見せしたい」と、真夏のアーチ量産を予告した。(星野 和明)

 ◆球宴記録室 ▼4番最年少V打 20年の育成ドラフトで入団した山本(ロ)が、パの4番打者で先発。球宴初安打となる1回の先制2点二塁打が勝利打点になった。育成ドラフト入団で球宴の4番を務めたのは、山本が初めて。年齢は22歳11か月。球宴の最年少V打には87年〈1〉、〈3〉戦の清原和博(西)で19歳11か月があるが、2試合の打順は6番と3番。4番では59年〈2〉戦長嶋茂雄(巨)の23歳5か月、63年〈2〉戦王貞治(巨)の23歳2か月より若い最年少V打となった。

 ▼2度目のMVP 清宮幸(日)が球宴通算2本目の本塁打を含む3安打、2打点でMVPに輝いた。チームで本塁打を含め3安打以上の猛打賞は、16年〈2〉戦の大谷翔平以来、9年ぶり。前回の舞台も横浜だった。清宮幸のMVPは22年〈1〉戦にサヨナラ本塁打で受賞して以来、3年ぶり2度目。前身球団を含め日本ハムで2度以上のMVPは、60年〈3〉戦、62年〈2〉戦、74年〈3〉戦に計3度の張本勲と2人目だ。(阿部 大和)

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