
期待の背番号「6」の打球が低空のライナーでバックスクリーンまで届くと、ファンからどよめきが起こった。ロッテのドラフト1位・西川史礁外野手(21)=青学大=が2日、キャンプ初となる屋外でのフリー打撃で両翼99・5メートル、中堅122メートルとZOZOと同じ広さのロートスタジアム石垣で、93スイング中13発。快音を響かせ、鮮烈デビューを果たし「久しぶりで気合が入った。まだ70点ぐらいですけど。これから先の自信になった」と充実の汗を拭った。
本来は90球終了時点で「時間切れ」だったが、納得できずに3球を“おかわり”。最後はセンター方向に打ち上げたが、風も味方し、バックスクリーンまで届いた。「しっかりと捉えられたのはよかった」。鋭い打球に、同期のドラフト2位・宮崎竜成も「鬼えぐいっす、さすがドラ1」と圧倒されていた。
節分の日の練習後は宮崎とドラフト6位・立松を含む石垣組の新人トリオで豆まき。鬼役を相手に、豆の代わりに千葉名産の落花生をまいた。鬼の背後から投げる構図だっただけに「正面から投げたかった。後ろから投げるのは男として…」と苦笑い。青学大時代に侍ジャパントップチームに名を連ねた有望株は“真っ向勝負”がこだわりだ。
第2クールからはライブBP(実戦形式の打撃練習)、同最終日(11日)に5回制の紅白戦を予定している。「反省すべき点はたくさんあるので、そこはやっていきたい。ミスショットがあるので、突き詰めてやりたい」。ルーキーイヤーからの不動のレギュラー奪取へ、猛アピールを続ける。(竹内 夏紀)
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