
◆パ・リーグ 楽天2―1ソフトバンク(26日・楽天モバイル)
勝負どころで選択したのはスプリットだった。2―1の7回2死二塁。楽天・田中将は代打・野村大に対し、3球連続で宝刀を抜き、空振り三振に仕留めた。「一球一球、ベストを尽くして投げているので、あそこはいい投球ができた。3球続けて空振りが取れたのが良かったんじゃないかな」と自画自賛の投球で7回91球1失点。今季7勝目を挙げた。
グラウンドを一歩出れば心優しき男に変身する。8日のソフトバンク戦(ペイペイD)の練習開始前には博多のちびっ子たちからのサインのおねだりに一人ひとり丁寧に応じた。相手チームのユニホームを着ていても野球を愛してくれる子どもたちのためを思い、ペンを走らせた。ファンを誰よりも大切にするから愛される。
若手時代、メジャーでもしのぎを削ってきたパドレスのダルビッシュの白星を1つ上回り、日米通算197勝。名球会へは、あと3勝だ。「お互い簡単じゃないことだと思います。僕もなかなか勝てないし。一試合一試合戦って、数多く勝ちたい」。今季は残り5登板前後。誰もが金字塔を築く瞬間を待っている。(長井 毅)