鳥越裕介コーチの声をきっかけに 埼玉西武が乳がん検診呼びかけ

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2025.9.6(土) 16:30

乳がん検診啓発ブースでパンフレットを配布する鳥越裕介ヘッドコーチ(左)【写真:球団提供】
乳がん検診啓発ブースでパンフレットを配布する鳥越裕介ヘッドコーチ(左)【写真:球団提供】

 9月6日、「ライオンズ ピンクリボンキャンペーン2025」の一環として、ベルーナドームで乳がんの無料検診、啓発ブースの設置が行われた。

「ピンクリボン運動」は、乳がんの早期発見・早期治療・早期診断の大切さを訴える運動で、これに賛同した球団が8月3日より同キャンペーンを実施。コミュニティ活動「L-FRIENDS」の柱の一つ、「地域活性」の取り組みとして、埼玉県健康づくり事業団や所沢市と連携し、所沢市保健センターではノベルティの配布もしている。

 この取り組みは、今季から埼玉西武に入団した鳥越裕介ヘッドコーチの声がきっかけとなった。鳥越コーチは2008年に妻を乳がんで亡くしたことでピンクリボン運動の存在を知り、これまで指導してきた福岡ソフトバンク、千葉ロッテの2球団でも同様の取り組みを実施。「その輪をライオンズにも広げることができてうれしく思います」とコメントを寄せており、特別サポーターとして啓発活動に参加している。

 9月6日の試合では、マンモグラフィによる乳がんの検診が無料でできる検診車と、乳がん検診の啓発ブースを設置。鳥越ヘッドコーチもブースで約15分間、来場のファンに乳がん検診に関するパンフレットを配布し、検診を呼びかけた。

 鳥越ヘッドコーチは「新しい球団に来て一年経っていない中ですが、いろいろな人の助けや協力があってこうした形で呼びかけができたことに対して、まず第一歩が踏み出せたなと、感動しました」と活動を振り返る。続けて、

「まずは乳がん検診について知ってもらって、検診に行くことを習慣化してもらえればと思います。辛くしんどい思いをする方が、ひとりでも少なくなればと願っています」と呼びかけた。

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