【オリックス】ドラ4山中稜真プロ初出場初先発初安打初打点で5連勝呼んだ「素直にうれしかったです」

スポーツ報知

2025.4.6(日) 05:00

5回1死満塁、右前2点適時打を放った山中稜真(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 日本ハム1―11オリックス(5日・エスコンフィールド)

 オリックスが今季最多16安打で11得点を挙げて5連勝を飾り、15年ぶりとなる開幕から3カード連続の勝ち越しを決めた。プロ初出場初先発のドラフト4位・山中稜真捕手(24)が、5回1死満塁で右前へ2点適時打を放ち、プロ初打点を記録。4回のプロ初安打を含め、5打数2安打2打点でチームの大勝に貢献した。

 最も遅いが、出来過ぎのデビュー戦だった。「素直にうれしかったです。それに尽きます」。開幕メンバーの野手で唯一出番のなかった新人。山中がプロ初出場初先発を果たし、初安打初打点と、まとめて記録した。

 「ベールを脱ぐぞ!」と練習前、松井外野守備走塁コーチが全員に紹介してくれた。開幕から6試合は出番なし。実戦自体も3月22日の阪神戦(京セラD)が最後だった。本拠地では超高速のマシンを相手に目慣らし。「準備した結果が出たのかな」と胸を張った。4回の2打席目に左翼線二塁打。5回1死満塁では右前へ2点適時打を放った。

 青学大2年まで捕手。3年から外野を守り、三菱重工Eastでは、一塁手も務めた。打力を買われ、ドラフト4位で入団。登録は捕手だった。牧田編成部副部長は「143試合、何があるか分からない。捕手という特殊なポジションを経験し、彼が最も輝く方法を考えた」と説明。捕手、一塁、この日は外野の両翼を守った器用さ。即戦力として、マルチな才能が見込まれていた。

 同期の麦谷とともに、開幕1軍に抜てきしたのが岸田監督だ。守備固めの駒を置かない采配だが「中堅クラスの主力に刺激を与えたい」と狙いがあった。左打ちで努力家。「遠くから見れば、どっちがどっちが分からない」と言われるほど、一昨年にブレイクした茶野の姿と重なる。息抜きは湯船に身を沈めること。「差し入れで入浴剤もいただくので」とファンに感謝した。

 チームは5位に沈んだ昨季、1度もなかった2ケタ得点で5連勝。開幕から3カード連続勝ち越しも15年ぶりだ。指名順位にかかわらず、ルーキーが台頭するのはオリックスのお家芸。遠慮なく働く。(長田 亨)

 ◆山中 稜真(やまなか・りょうま)2000年12月14日、神奈川県生まれ。24歳。小学2年で野球を始め、横浜泉中央ボーイズでプレー。木更津総合(千葉)では2、3年夏に甲子園出場。青学大を経て、三菱重工Eastでは24年の都市対抗初Vに貢献。同年ドラフト4位でオリックス入団。178センチ、83キロ。右投左打。推定年俸800万円。

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