◆オープン戦　ソフトバンク５―１広島（２１日・みずほペイペイドーム）

　ソフトバンク・有原が２年連続の開幕投手に向け、“両にらみ”の準備を終えた。谷川原とのバッテリーで３回２／３を５９球、４安打１失点。イニング間も積極的に会話を重ね「１点は取られてしまいましたが、いろいろな球種をしっかり投げることができた。いい登板になりました」と満足した。立ち上がりはチェンジアップ、スライダーが中心。２回途中からフォークやツーシームを増やすなど、多彩な配球で攻めた。

　１４日の日本ハム戦（みずほペイペイ）は海野と組んで６回途中１失点だったが、同戦で海野が右太もも裏を負傷。この日実戦に復帰したものの、１週間後の状態は不透明だ。小久保監督は開幕投手の女房役について「海野次第」と回復が間に合えば任せることを示唆しつつ、谷川原の可能性も残した。昨季は全登板で巨人に移籍した甲斐と組んだエース。今季は複数の捕手とのコンビも予想されるが、その信頼は揺るがない。

　初回は微妙な制球のズレに首をかしげ、２本の長打で失点した。「細かい制球の部分で少し調整が必要。１週間でうまく修正して」と課題も確認した昨季の最多勝右腕。「何より、キャンプからけがなく来ることができて良かった」と万全の状態で本番を迎える。（安藤　理）

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