【オリックス】キャンプ中は外食禁止…新人選手の食育を徹底 ドラ1外野手「食事にストレスは一切ないです」

スポーツ報知

2025.2.19(水) 05:00

オリックスのドラフト1位・麦谷

 オリックスが昨年のキャンプから、新人選手を対象にした食事、栄養の指導を徹底している。宮崎に滞在中は、原則として外食を禁止。代わりに朝、夕は宿舎の食事会場で、栄養価が高いバイキング形式のメニューを提供している。昨季は古田島成龍投手(25)が、50登板で防御率0・79の好成績を収めるなど成果が見られた。ドラフト1位の麦谷祐介外野手(22)=富士大=らが、どのように力を蓄え、パフォーマンスにつなげているのか。オリの「食育」に迫った。(取材・構成=南部 俊太、長田 亨)

 オリックス・麦谷は手際良く、バランスの取れたメニューをチョイスしていった。「食事にストレスは一切ないです。特に宮崎牛がおいしくて、食べすぎると胃もたれしちゃいます(笑)」。ある日の夕食は牛肉のしゃぶしゃぶ、肉じゃが、鶏そぼろと錦糸卵、ツナサラダ、ひじき、ヨーグルト。オリックスの「食育」を学び、成長につなげようとする毎日だ。

 オリックスは2021~23年にパ・リーグ3連覇を達成。コロナ禍で外食が制限されていた時期と重なり、元オリックス捕手の久保充広球団本部管理部長(50)は「幸いにも優勝することができ、栄養バランスを考えて(宿舎で)食事をすることは大事だと実感していた。食育という部分でルール化を進めていきました」と説明した。新人選手を対象に、1月には栄養士による講習会を実施。家族やチームの公式行事以外は原則、昨年の宮崎キャンプから外食禁止とした。

 地鶏の炭火焼きに代表されるように、宮崎はグルメの宝庫だ。ルーキーにとっては我慢の1か月となるが、外出や買い物はOK。中堅の定位置獲得を目指す麦谷は「バランスのいい食事で、睡眠の質が向上している。疲労が抜けやすくなった」と感謝。同2位の右腕・寺西(日体大)も「1月中旬から体重が4キロ増えて、今は87キロあります」と「食育効果」を実感している。

 5位に低迷した昨季、リリーフで輝きを放ったのが古田島だ。社会人・日本通運から23年のドラフト6位で入団した「食育」の1期生。「チームメートと交流できなかったので…」と明るい性格の持ち主らしいストレスもあったが、クールごとに栄養摂取のデータが確認できるシステムを活用。あるときは先輩右腕の阿部から地鶏やフルーツサンドの差し入れが届き「優しい心遣いもいただき、いいスタートが切れました」と、50試合で2勝1敗、24ホールド、防御率0・79の好成績に結びつけた。

 他球団では阪神が今キャンプから、24歳以下の選手と寮生に限り、外食時は届け出ることを義務づけた。久保管理部長は「キャンプ中の1か月だけは…」と理解を求め、シーズン中も新人や希望者に栄養指導などを提供する方針。未来を担う新鋭たちは、栄養満点の食事から土台を固めている。

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