【ロッテ】沢村拓一、1000投球回達成で12年プロ生活振り返る…巨人時代「選手として終わる」挫折乗り越えた

スポーツ報知

沢村拓一

 ロッテの沢村拓一投手(35)が31日、日米通算1000投球回達成についての思いを語った。30日のソフトバンク戦(ペイペイD)の延長11回から登板し、節目の記録に到達した。2010年ドラフト1位で巨人に入団し、20年9月にトレードでロッテ、メジャーと渡り歩いてきた剛腕が、13年目となったプロ生活を振り返った。(取材・構成=小田原 実穂)

 沢村にとってはあくまで通過点なのだろう。ソフトバンク戦で、あと2/3回としていた日米通算1000投球回を達成した。同点の延長11回に7番手で登板。2死満塁から周東にサヨナラ打を浴びたが、毎日登板に備えるリリーフ投手らしく、淡々と節目を振り返った。

 「何も感情はないね。自分の記録なんてどうでもいいから。でも常に続けること。継続してみないと分からないことってたくさんある」

 巨人時代の11~14年には主に先発。15年以降はリリーフを任されたが、20年には不調もあり、巨人での1軍出場は13試合にとどまった。

 「俺、このまま野球選手として終わっていくかもしれないなって不安と闘っていた毎日だった。挫折というか、そこを乗り越えられたっていうのは自分の中で本当にでかかった」

 同年9月にロッテにトレードで移籍すると優勝争いの中で22試合に登板し、復活を遂げた。オフにFA権を行使し米大リーグ・Rソックスへ。メジャーは想像以上の場所だった。

 「一番思い出に残っているのは開幕戦だった21年4月3日のオリオールズ戦。あの日は『たどり着いたな』って思った。投げながら感動した。一回はいってみたい世界だったし、しかもその前に挫折しているから。そういった意味ではいろんな感情があふれてきたね」

 人目を気にしない米国の生活も性に合った。「自分が絶対じゃない」と思考も柔軟になり、人にイライラすることもなくなった。技術も心も鍛え抜かれ、今季ロッテに復帰した。

 「ここまでできるのは野球が好きだから。楽しくないよ、仕事にしているから。でもチームにはとにかく前向きになってほしい。俺だって打たれる時はある。ダメな時にどういう自分たちでいられるかっていうのがすごく大事。僕一人じゃ意識は変えられないけどいい部分は伝えていきたい」

 自身の記録より、チームのため、優勝のために、剛腕はマウンドへと向かう。

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