
◆パリーグ オリックス5―1西武(8日・ほっと神戸)
歓声が大きければ大きいほどアドレナリンがわき出てくる。6回。西武・水上由伸投手がマウンドに上がった。4月9日のソフトバンク戦(鹿児島)以来となる約3か月ぶりの1軍登板。「楽しかったですね。久しぶりなので」。引き締まった表情に満足感ものぞいていた。
昨季のパ・リーグ最優秀中継ぎ投手にして新人王。キャンプから一向に調子が上がらず、4月上旬からファームで調整。一時は右肩を痛めて投げることができず、試合でバットボーイも務めた。「すごい、いい経験でした。少年野球ぶりのボールボーイでした」。元来が前向きな性格。くさらず復帰を目指した。
「ポイント、ポイントをしっかり直せれば戻るということが分かったので、それがわかっていい時間になったと思います」。速球、スライダー、シュートに少しずつキレが戻ってきた。4日のロッテ戦から1軍に復帰し、迎えたこの日の登板。宗をスライダーで見逃し三振に仕留めると、杉本は内角へ切れ込むシュートで三直に打ち取り、野口はスライダーで二ゴロと3者凡退でまとめた。
8回を託していた左腕の佐藤隼が再調整でファームに合流するなど救援陣に疲れが見えてきた中、水上の復調は心強い限りだ。敗戦の中にも松井監督は「よかったですね。ちょっと戻ってきた感じはありますね」と光を見いだした。目指すのはもちろん、終盤のリードした展開での登板。「今は信頼はゼロだと思うので、またそういうところで投げさせてもらえるように頑張ります」。後半戦での巻き返しへ、頼れる右腕が帰ってきた。