
◆パ・リーグ 楽天5―5ソフトバンク=延長12回=(7日・楽天モバイルパーク)
楽天は4時間50分に及ぶ死闘の末、引き分けに終わり、クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開幕の可能性が消滅した。松井裕樹投手(27)が史上107人目となる通算500登板を果たした。27歳11か月での到達は史上4番目の年少記録となった。
5―5の9回2死一、二塁。中村晃を左飛に仕留めると、大きく息を吐いてマウンドを降りた。「若い時からたくさんマウンドにあげていただいたおかげです。なので、自分がすごいからということはないですし、通過点だと思っています」と、これまで起用してくれた監督、コーチに感謝。記念ボードを四方に掲げた左腕に万雷の拍手が注がれた。
5日の日本ハム戦で39セーブ目を挙げ2年連続のセーブ王のタイトルを獲得した試合後にはすぐさま「CS進出と40セーブを目指して頑張ります」と目線を先へと向けた。常に高い向上心を持ち、シーズン中にもフォームの微調整を行うなど努力を積み重ねてきた。プロ10年目。肩肘の大きな故障もなく、フル回転してきたからこそ、この若さで大台にたどり着いた。
それでもこの記録はあくまで「通過点」だ。「ロッテの益田さんも700試合(701登板)投げてたんで僕なんてまだまだです」と、ロッテのクローザーを引き合いに出し、さらなる高みを見据える。「これからも、まだまだこの倍くらいの試合数を投げられるように頑張ります」と決意を新たにした。
チームは9日のロッテ戦に勝てば3位でCS進出が決まる。石井監督に「東北の、イーグルスの宝」と言わしめた希代のクローザーが、勝利の瞬間を締める。(長井 毅)