常勝軍団にぽっかりと空いていた穴を、育成出身の25歳が埋めた。9月13日現在、首位・埼玉西武に3ゲーム差に迫る福岡ソフトバンクのレギュラーに、牧原大成内野手が定着。「1番・二塁」として、チームをけん引し続けている。
奇跡の「2010年育成ドラフト組」がまたパ・リーグを面白くする
千賀投手や甲斐選手と同じく、2010年の育成ドラフト5巡目でプロ入りした牧原選手は、2012年に支配下契約を勝ち取り一軍デビューも果たす。しかし同期の「育成の星」が輝かしい実績を残していく中で、これまで一軍定着には至っていなかった。
ただ環境面では、牧原選手が頭角を現す下地はすでに整っていた。二塁のポジションは常勝軍団にとって数少ない泣き所となっており、今季も川島選手や明石選手、川瀬選手らを併用するなど、相変わらずレギュラー不在の状態が続いていたからだ。
そんな中、7月8日に一軍昇格した牧原選手は、すぐさま二塁のスタメンに抜擢。そして8月10日からはほぼ全ての試合で1番・二塁を任され、ここまで48試合71安打3本塁打24打点、打率.348という好成績で、切り込み隊長を務め...