小郷裕哉はフルイニング出場 最多安打の辰己涼介は守備でも偉業【東北楽天ゴールデンイーグルス2024:野手編】

2024.12.21(土) 11:00 パ・リーグ インサイト
東北楽天ゴールデンイーグルス・小郷裕哉選手、辰己涼介選手【写真:球団提供】

 球団創設20周年を迎え、今江敏晃新監督のもと始動した東北楽天は、67勝72敗、勝率.482、パーソル パ・リーグ4位で2024シーズンを終えた。
 開幕後は4月下旬までカード負け越しが続き、5月には一時借金を「9」抱えたが、「日本生命セ・パ交流戦」を13勝5敗、勝率.722で終え、勢いをつける。以降は、シーズン終盤までパーソル CS パ進出をかけて3位争いを演じたが、10月1日に3位・千葉ロッテとの直接対決に敗れて、3年連続4位が確定。ここ数年は、ポストシーズン進出まであと一歩と、歯がゆい結果が続いている一方で、今季は球団史上初の「日本生命セ・パ交流戦」優勝を果たすなど、実りも多くあった。
 今回は、東北楽天の野手陣の2024シーズンを振り返っていく。

打率、打点、本塁打数は昨季とほぼ横ばい

 今季のチーム打率.242、459打点、72本塁打はいずれもリーグ4位と、昨季とほぼ横ばいの成績となった。それでも、小郷裕哉選手が球団初のフルイニング出場を果たすと、辰己涼介選手は最多安打を獲得。小深田大翔選手は初の三井ゴールデン・グラブ賞、そしてベストナインに輝いた。

小郷裕哉は12球団唯一のフルイニング出場 安打数、盗塁数はともにリーグ2位と躍動

 昨季、出場試合数や安打数においてキャリアハイを更新した小郷裕哉選手は今季、打率.257、145安打(リーグ2位)、32盗塁(リーグ2位)と前年を上回る好成績を記録。また、今季は12球団唯一のフルイニング出場も達成するなど、不動のリードオフマンへと進化を遂げた。6月5日の阪神戦では、1点ビハインドの9回表、2死2塁から起死回生の逆転弾を放つと、同11日の巨人戦では、2死満塁からサヨナラ打が飛び出し、チームの「日本生命セ・パ交流戦」初優勝にも...

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