「オリックス山脈」に新たな風。絶賛売り出し中・山下舜平大の特徴とは?

2023.4.22(土) 20:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
オリックス・バファローズ 山下舜平大投手(C)パーソル パ・リーグTV

2年目以降の投手がプロ初登板で開幕投手を務めるのは、2リーグ制では史上初だった

 オリックスの山下舜平大投手が、3月31日にプロ初登板ながら開幕投手の大役を務めた。近年では、則本昂大投手(2013年・東北楽天)や北山亘基投手(2022年・北海道日本ハム)が新人ながら開幕投手を務めたケースはあったが、2年目以降の投手がプロ初登板で開幕投手を務めた例は、2リーグ制導入後では史上初だった。
 山下投手が大抜擢を受けた背景には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の影響で、山本由伸投手と宮城大弥投手の合流が遅れたことがある。しかし、山下投手が大役を務めたことには、もちろんそれ相応の確固たる理由も存在している。
 今回は、山下投手のこれまでの球歴に加えて、投球スタイルや持ち球、具体的な長所など、今季の大ブレイクが期待される若き剛腕の特徴を、より詳しく掘り下げていきたい。

1年目はプロの壁に苦しめられたが、2年目には大きく成績を向上させた

 山下投手は福岡大大濠高校から、 2020年のドラフト1位でプロ入り。プロ1年目の2021年は一軍での登板はなかったが、二軍では先発の一角として年間を通じて登板。18試合で2勝9敗、防御率5.48とプロの洗礼を味わったが、ルーキーイヤーから貴重な経...

続きを読む

関連選手記事/PLAYER

関連チーム記事/TEAM