今季と同じく2014年も、「10月2日」がペナントの行方を決める日となった
2022年のパ・リーグは、リーグ最終日の10月2日にオリックスが逆転優勝を飾るという劇的なかたちで決着した。1位のオリックスと2位の福岡ソフトバンクの成績は76勝65敗2分けと全くの同率で、直接対決の結果によって順位が決まるという、史上稀に見る大接戦だった。
今からさかのぼること8年、2014年シーズンにおいても、オリックスと福岡ソフトバンクは激しい優勝争いを繰り広げていた。同年は直接対決で福岡ソフトバンクがオリックスを下して優勝を勝ち取ったが、その天王山が行われたのは偶然にも、今季の優勝チームが決まった日と全く同じ、「10月2日」という日付だったのは運命的だ。
今回は、そんな2014年に一軍の試合で出場した経験を持ち、今シーズンに至るまで両チームに在籍してきた選手の顔ぶれを紹介。運命の一戦が「10.2決戦」と形容されるほどのドラマを生んだ、8年前のペナントレースを体験した選手たちの当時のプレーぶりを、今だからこそ振り返っていきたい。
当時から在籍する5名の投手は、いずれも長年にわたってチームに貢献
まずは、福岡ソフトバンクの投手陣について見ていこう。