10月2日の試合前、埼玉西武・武隈祥太投手が引退を宣言。「もう何球投げられるか分からないくらい、肩が痛い」と、引退試合ではなく異例のセレモニアルピッチでの“引退登板”をした。
突然の引退発表に、本拠地・ベルーナドームのファンからは悲鳴に近い歓声が上がった。式には捕手として増田達至投手、打者として高橋光成投手も登場。晴れやかな笑顔で、ファンの前での最後の投球を終えた。
チームの苦しい時期を支えたベテラン
武隈投手は旭川工業高校から2007年高校生ドラフト4位で入団。7年目の2014年に47試合と登板機会を増やすと、2015年には自己最多の67試合に登板し防御率2.83、6勝1敗1S、11ホールドを記録。2014年から3年連続のBクラスと苦しんだチームを支えた。
一方で優勝した2018年は35試合で防御率6.37、2019年、2020年も思うような成績が残せず。2021年は46試合で防御率1.76とキャリアハイともいえる好成績をマークしたが、今季は3月の教育リーグの試合で肩を痛め、公式戦はファームでの4試合のみにとどまった。
「痛みに耐えてがんばってきた」と献身的にチームに尽くし、2019年からは社会貢献活動にも取り組んでいたベテラン。レギュラーシーズン最終戦での電撃引退発表となったが、毎年恒例のファン感謝デー「LIONS THANKS FESTA(※日程・詳細は未発表)」で感謝の言葉を伝える...
続きを読む