「イニングイーター」という役割は、チームに欠かせない貴重なもの
現在のNPBでは、一軍における規定投球回は「所属チームの試合数と同じ数字」と定められている。しかし、多くの試合で長いイニングを投げ続け、規定投球回を上回るイニングを1人で消化してみせる先発投手も、もちろん少なからず存在するものだ。
野球という競技は、守備側が3アウトを取るまでは攻守が切り替わることのないスポーツである。それゆえに、1人で多くのイニングを投げられる投手は、他の投手たちの負担を軽減してくれるという意味でも、チームにとって貴重な存在となりうる。
MLBにおいては多くのイニングを消化できる投手が「イニングイーター」と呼ばれ、内外から高く評価される傾向にある。だが、現状ではNPBにおいて「投球回」という数字自体に注目が集まる機会は、決して多いとはいえ...