若手の登竜門フレッシュオールスター。偉大な先輩たちに続くのは……?

2019.7.11(木) 11:00 パ・リーグ インサイト
左上から井上晴哉選手、中田翔選手、山川穂高選手、今江年晶選手

 7月11日、楽天生命パーク宮城にてファームの球宴、「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2019」が開催される。イースタン・リーグ選抜とウエスタン・リーグ選抜に分かれて争うこの試合。出場資格は、過去に「フレッシュオールスター・ゲーム」への出場経験なし、もしくは1度のみしか出場したことがなく、支配下登録及び、育成選手登録期間が5年以内であり、本年度の各リーグの公式戦に出場した選手に与えられる。
 スター選手への登竜門としても注目を集めるこの試合。かつてこの舞台で一軍への足がかりを作り、スターへの階段を駆け上がったパ・リーグの選手たちを紹介する。

里崎智也(千葉ロッテ)1998年ドラフト2位・2001年MVP選出(東京ドーム)イ10ー4ウ

 代打として途中出場して2打数1安打3打点と存在感を示し、MVPに選出された。ここから年々出場機会を増やし、2005年には規定未達ではあったが、打率.303を記録。2006年から2年連続で連続でゴールデングラブ賞を受賞するなど、千葉ロッテの扇の要として攻守に渡って活躍。WBC2006では日本代表の正捕手に抜擢され、ベストナインに選出される活躍を見せ、名前を轟かせた。2014年に現役を退き、現在はマルチに活躍している。

今江年晶(千葉ロッテ)2001年ドラフト3位・2003年MVP選出(札幌ドーム)イ4ー3ウ

 この試合で勝ち越しの3点適時三塁打を放ち、MVPに選出された。2年後の2005年には自身初の規定3割を達成、同年の日本シリーズでは16打数8安打の大暴れを見せ、MVPを獲得。WBC2006では、決勝タイムリーを放つなど4打点を挙げ、優勝に貢献した。2016年にFAで楽天に移籍、現在は戦線を離脱しているが、ベテランとしてのチームへの貢献度は大きいだけに復帰が待たれる。

中田翔(北海道日本ハム)2007年ドラフト1位・2009年MVP選出(札幌ドーム)ウ0ー7イ

 北海道日本ハムの本拠地で行われたこの試合に「4番・一塁」で先発出場。4打数2安打2打点1四球と4番としての仕事を果たし、MVPに選出された。ここから徐々に一軍での出場機会を増やし、2014年と2016年には打点王のタイトルを獲得。これまでにベストナイン、ゴールデングラブ賞をともに3度受賞するなど、リーグを代表するスラッガーとして活躍を続けている。

井上晴哉(千葉ロッテ)2013年ドラフト5位・2014年MVP選出(長崎)ウ6ー7イ

 「5番・指名打者」で先発出場し、2本塁打を含む3安打3打点と圧倒的な打撃を披露。イ・リーグの勝利を決め、文句なしのMVPに選出された。以降3年間は、自慢の長打力は鳴りを潜め2本塁打と一軍で力を発揮することはできなかったが。2018年に4番打者に定着。133試合で24本塁打99打点、打率.292とブレイクを果たした。

有望株が一堂に会す注目の一戦

 MVPだけでなく、優秀選手賞からも、主力選手が少なからず輩出されている。2018年にパの本塁打王となった山川穂高選手や、先発として実績のある武田翔太投手、東浜巨投手、上沢直之投手。また、2018年に優秀選手賞を受賞した周東佑京選手と清宮幸太郎選手、同年に勝利投手となった高橋礼投手など、現在第一線で活躍中の若手もここから活躍の場を広げた。
 このように若手の登竜門として縁起の良い「フレッシュオールスター・ゲーム」。2018年に甲子園を沸かせた、吉田輝星投手、小園海斗選手、根尾昂選手、藤原恭大選手が一同に会する今年は、例年より注目度が高くなっている。他にも、交流戦首位打者に輝いた中川圭太選手や、すでに一軍で4勝を挙げている松本航投手など、有望株が多く出場するこの試合をきっかけに、一軍へ駆け上がるのはどの選手か。新たなスター誕生の瞬間を見逃すな!

「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2019」出場選手

【イ・リーグ】
投手...

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