ルーキーらしからぬ堂々とした投球に、埼玉西武の強打者からも賛辞の声
「ホームランを狙っていましたよ。当たらなかったですね」
前日まで2試合連続本塁打の埼玉西武の主砲・山川穂高がそう振り返ったのは、3月31日に行われた福岡ソフトバンク戦の8回表、1対3で迎えた1死1塁の場面だった。
先制された福岡ソフトバンクは6回に柳田悠岐のツーランで逆転すると、7回には上林誠知がライトにソロ本塁打を放ってリードを広げる。あと1イニングを抑えればクローザーの森唯斗につなげる8回、3番手の嘉弥真新也が1死から3番・秋山翔吾にレフト前安打を打たれると、一発出れば同点の場面でドラフト1位ルーキーの甲斐野央がマウンドに送り込まれた。
「緊張していました。山川さんには単打はOK。一発より単打の方が(まだいい)と思っ...