新たな野球ファン開拓へ。パ・リーグ各球団が取り組む、多種多様な女性向けイベント

パ・リーグ インサイト

2016.6.27(月) 00:00

新規の女性ファン獲得のために、野球界は現在さまざまな取り組みを行っているが、パ・リーグ各球団も、積極的に女性向けイベントを開催している。普段は食べられないスイーツや、無料で配布されるグッズやサンプル品などにも力を入れており、球場内外問わず試合前後にも十分すぎるほど楽しむことができる。まだ野球場に足を運んだことのない女性を誘う際には、イベント開催日を狙って行くと良いだろう。

では、実際に各球団が行っているイベントはどのようなものなのか。6球団それぞれのイベントを1球団ずつ紹介していこう。

【北海道日本ハム】
北海道日本ハムは6月8日から「Fighters for Girls Days」を8日間開催。年齢問わず、それぞれの年代の女性が楽しめるように多数の芸能人や、大人気キャラクターのハローキティとのコラボ企画を開催。また、勝利時にハイタッチができる権利やTシャツ、ポスターのプレゼントが当たる抽選会も開催。グルメもグッズもゲストもパワーアップしたファンにとってはたまらないイベントであった。

【楽天】
楽天は5月11日に「勝利の女神集まれ!」と題して女性がどきどきワクワクする1日、「レディースデー」を開催。女性だけがもらえるイーグルスグローブ鍋つかみや、オリジナル選手ふせんがプレゼントされた。試合後には勝利のハイタッチや、ヒーローインタビュー見学など普段はなかなか体験することができない、まさに「どきどきワクワクする1日」を体験することができた。

【埼玉西武】
埼玉西武は、西武プリンスドームで毎週水曜日の試合開催日に限り、野球体験型イベント「やきゅ♡ウーマンナイト」を実施。パ・リーグの女性向けイベントとして毎週野球体験型イベントを開催している。数十分前まで選手たちがプレーしていたグラウンドで、女性なら誰でも参加することが可能。実際にプレーをしてみることで、選手の凄さが分かるはず。チケットがあれば参加できるということもあり、毎週大人気のイベントとなっている。

【千葉ロッテ】
千葉ロッテは、5月15日と6月10日に「スーパーレディースデー」を開催。コンセプトは「女性の楽しいってひとつじゃないっ!」。野球のルールが分からなくても、他に様々な野球場の楽しみ方があるということからこのイベントは開催された。球団初の試みとして、オリジナルTシャツはピンク、イエロー、ブルー、ホワイトの4色から選択できるようにし、これを無料配布。他にも、抽選で選手からのTシャツ配布や当選したファンは選手とのペアルック写真撮影会に参加できる権利も。普段はできないドキドキな体験が盛りだくさん。そして6月10日にはスキンケアサンプルや健康食品が配られるなど、女性にとっては大喜びの2日間であった。

【オリックス】
オリックスは、6月12日に「Bsオリ姫デー」を開催。この日の限定メニューとして、10種類以上ものスイーツやドリンクが発売された。この日は、両球団のファンによるバトルイベントも実施。バトルの内容は、スイカ早食い競争・障害物競走・綱引き対決。そして試合後には「最強オリ姫決定戦」が行われ、最強オリ姫軍団に輝いた25人には、豪華特典が。その内容は宮崎キャンプへの特別招待や、「Bsオリ姫&Bsオリ達デー」のイベント企画・運営スタッフとして参加する権利が与えられた。オリ姫にとってはなんとも夢のような豪華特典となった。

【福岡ソフトバンク】
福岡ソフトバンクは12球団で1番女性ファンの数が多く、イベント非開催時でも観客の半分以上が女性であることもしばしば。ではなぜ女性ファンが増えたかと言うと、これまでに「女子高生デー」や「タカガール♡デー」などを行ってきたことが大きい。先月7日に行われた「タカガール♡デー」では、観客の約75%が女性という驚くべき女性ファンの動員率となった。当日は限定ピンクユニフォームやシュシュ、応援フラッグ等が無料配布され、タカガールにはたまらない1日となった。

どの球団も普段はなかなか体験することのできない女性向けのイベントを積極的に企画しており、それらが好評を呼んでいる。女性の求めている「かわいらしさ」や「プレー以外の楽しさ」のたくさん詰まったこれらのイベントが、野球ファンの女性はもちろん、これまで野球にあまり興味を持っていなかった女性の興味を引き、それが球場に足を運ぶきっかけとなる。今後、パ・リーグの6球団がどのようなイベントを行い、どれだけの女性ファンを獲得することが出来るのか。パ・リーグ女子の一人として楽しみにしておきたい。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE