背番号は「55」に決定「松井秀喜さん、王さんの本塁打記録」
福岡ソフトバンクは6日、福岡市内のホテルで新入団選手発表会見を行い、ドラフト1位の甲斐野央投手ら支配下7選手、育成4選手、計11選手の入団が発表された。この席で高々と「打点王」を目標に掲げたのが、王貞治球団会長の後輩であるドラフト3位の野村大樹内野手だった。
堂々と語る口振りは、高校生らしくない風格を漂わせる。北海道日本ハムの清宮幸太郎内野手とともに早実の中軸を形成し、甲子園を沸かせた大砲候補の野村。「もともと取材などには緊張しません。注目されるのも嫌いじゃない。清宮さんの影響もあって満員の中でプレーする経験もしているので、それは財産になりました」と語るだけあって、大抵の選手は緊張が見える会見でも堂々としていた。
「ちょっとだけ福岡ソフトバンクの一員になれたかなと実感しています。勝負強い打撃がセールスポイントだと思っているので、そういうところを見ていただきたいです」と語った野村の背番号は「55」に決定。55番のイメージを問われると「松井秀喜さんの番号で、王さんの本塁打記録の55本であったりと思いました。縁のある数字だなと思いますし、大好きな番号」と即答した。
1学年上の先輩である清宮はプロ1年目で7本の本塁打を放っており「ずっとネクストで見てきた先輩がプロに1軍で7本も本塁打を打って活躍した。身近な先輩が活躍したことで、実感はないことはないです。1年目から遠慮していてはダメ。チャンスがあれば、レギュラー取っていくぞという気持ちでやらないといけないと思っています」と語り、清宮からも「プロ志望届出したときから、LINEで話をさせていただくこともありました。その中で『プロは厳しい世界。その中でも、しっかり努力して、考えてやれば大丈夫だから』と声をかけていただきました」と、アドバイスももらったという。
その清宮は北海道日本ハムに在籍しており、同じパ・リーグで敵同士となる。「一緒に練習していた身からすると、飛距離とかは及ばない。ここからどれだけ頑張って近づいていけるかがポイントになると思います。いつの日か、清宮さんと本塁打、打率、打点で全て勝てるように頑張っていきたいと思います」と意気込みを語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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