【試合戦評】負けられない楽天、譲れない埼玉西武。直接対決最終戦を埼玉西武が制し、その差は3ゲームに

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2017.10.3(火) 00:00

昨夜はエース・則本投手の6回1失点の粘投と主砲・ウィーラー選手の31号2ラン。投打の主軸の働きで2対1と接戦を制した楽天。連勝を目指し、2位・埼玉西武との今季最終戦のマウンドに美馬投手を送る。対する埼玉西武の先発はエース・菊池投手。今季、楽天戦は7戦7勝、防御率0.78と抜群の成績を残しており、今日の試合でもエースらしい好投が求められる。

試合は女房役の一発で動く。両先発が初回を無失点に抑え、迎えた2回裏。2死から8番・炭谷選手が高めに浮いたカーブを捉え、左翼席に飛び込む4号ソロ。埼玉西武が先制に成功する。

先制を許した楽天が直後に反撃。先頭の8番・岡島選手が左安で出塁し、犠打などで三進。ここで2番・藤田選手の適時打で同点とし、3番・ペゲーロ選手の一打で勝ち越し。楽天が2対1とリードを奪う。

しかし、埼玉西武もすぐさま反撃。2死から3番・秋山選手が二塁打を放ち、2死2塁と好機を演出。ここで4番・山川選手が高めの直球を右翼席まで運ぶ21号2ラン。今季覚醒した新主砲の一発で埼玉西武が逆転に成功する。

援護を受けたエース・菊池投手は尻上がりに調子を上げていく。5回表には四球と犠打などで2死3塁のピンチを背負うものの、3回裏に適時打を許している3番・ペゲーロ選手から渾身のスライダーで空振り三振を奪い、ガッツポーズ。気迫のこもった投球で楽天打線に得点を許さない。

すると、埼玉西武打線がエースの投球に応えて追加点を奪う。6回裏に先頭の山川選手、浅村選手の連打で無死1,2塁の好機を作ると、5番・森選手が左翼線に落ちる適時二塁打を放ち、1点を追加。なおも、無死2,3塁の好機で代打・栗山選手が左犠飛を放ち、5対2と点差を3点に広げる。

埼玉西武が1点を奪われ、5対3で迎えた8回表に菊池投手が無死満塁のピンチを迎える。しかし、中川選手、足立選手を連続三振、嶋選手を中飛に抑え、無失点で切り抜ける。エースがこの日最大のピンチを抑えると、直後の8回裏に味方打線が5得点を奪って決着。10対3で埼玉西武が重要な一戦を制した。

エース・菊池投手の8回3失点の力投で3位・楽天とのゲーム差を3に広げた埼玉西武。2位にまた一歩前進した。一方、敗れた楽天は菊池投手相手にこれで今季0勝8敗。「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」のファーストステージで対戦が確実視される投手を相手に課題を残す結果となった。

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