日曜日の試合では埼玉西武に悔しい完封負けを喫した北海道日本ハムは、今日からオリックスとの最終カードに臨む。今日は20年もの間、北海道日本ハムを堅実な守備で支え続けてきた飯山選手の引退試合となる一戦。引退の花道を勝利で飾ることができるか。
対するオリックスの先発はプロ初登板となる吉田凌投手。東海大相模高校出身の吉田凌投手は、中日の小笠原投手と共に夏の甲子園で優勝し注目を浴びた逸材。落ち着いた投球で好投を披露し、プロ初勝利をつかみたい。
試合は初回から動く。まずは1番・T-岡田選手が二塁打を放って無死2塁とし、続く大城選手の進塁打で1死3塁と好機を拡大。この場面で3番・小谷野選手が犠飛を放ちオリックスが先制点を奪う。
先制点を奪われた北海道日本ハムが2回裏から怒とうの攻撃を仕掛ける。1死から四球と安打などで1死1,2塁とすると、7番・石井一選手が適時二塁打を放ち同点に。さらに、相手の野選で逆転に成功する。続く3回裏には近藤選手の安打と四球で1死1,2塁の好機を作ると、横尾選手、石井一選手、清水選手、太田選手が適時打を浴びせてこの回一挙5得点。7対1とした北海道日本ハムが試合を優位に進める。
6点リードを奪った北海道日本ハムだったが、以降も攻撃の手を緩めない。4回裏に横尾選手の逆方向への7号2ラン。5回裏には清水選手がプロ初アーチを放ち、5回終了時点で早くも10点を奪う。
8回からは引退を発表した飯山選手が遊撃の守備に就く。1死1,2塁の場面では長年二遊間のコンビを組んでいた田中賢選手と併殺を成功させる。
8回裏には先頭打者の田中賢選手が3塁線への二塁打を放ち、飯山選手に現役最後の打席が回る。結果は惜しくも左飛となったが、9回表にこの試合最後の打球を飯山選手が処理し、10対5で北海道日本ハムが勝利を飾った。
大量得点を挙げた北海道日本ハムは横尾選手が3安打、3打点。清水選手がプロ初本塁打を含む4打点の大活躍で飯山選手の引退試合に花を添えた。
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