【試合戦評】9回表から、大嶺翔選手の劇的逆転打で千葉ロッテが2連勝。

パ・リーグ インサイト

2017.10.1(日) 00:00

昨日の試合では、頼れる大砲・ペーニャ選手の本塁打などで楽天に競り勝ち、今季初の月間勝ち越しを決めた千葉ロッテ。今日の先発はルーキー・酒居投手だ。前回登板の埼玉西武戦では、115球の力投で今季2度目となる完投勝利を飾った。今日の試合でも、来季につながる好投を見せてくれるのか期待したい。

一方、リーグ2位浮上へ向けて負けられない楽天は、辛島投手に先発マウンドを託す。8月13日のオリックス戦で自己最多タイの8勝目を挙げて以降、勝ち星に恵まれていない。自己最多を更新するとともに、今季初となる本拠地での勝利を手にしたいところだ。

初回、辛島投手が千葉ロッテ打線を3者凡退に抑えると、その裏、早くも楽天打線から援護点がもたらされる。先頭の岡島選手が左安打で出塁すると、2番・藤田選手が犠打を決め、続く茂木選手の進塁打、4番・ウィーラー選手の四球で2死1,3塁となる。ここで5番・銀次選手が右翼前へ先制適時打を放ち、楽天が幸先良く1点を奪った。

しかし直後の2回表、先頭のペーニャ選手が「自分が狙っているボールを我慢して待てたことがホームランにつながったね。すぐに追い付くことができて良かった」と語る第15号ソロ。主砲の豪快な2試合連続弾で、千葉ロッテがすぐさま1対1の同点に追い付く。

その後は両投手が好投を見せ、追加点を許さない。同点のままで迎えた7回表、2番手・ハーマン投手が1死2,3塁のピンチを連続三振で切り抜けると、7回裏、楽天打線が再び試合を動かした。先頭の足立選手が酒居投手の4球目を捉え、守備がもたつく間に2塁に到達。続く岡島選手が犠打を決めて1死3塁の好機を作ると、2番・藤田選手がきっちり犠飛を放ち、試合終盤で貴重な1点リードをもぎ取った。

楽天がリードする2対1で迎えた8回表は福山投手が登板し、無失点で抑えるが、9回表、千葉ロッテ打線が守護神・松井裕投手を捉える。先頭の代打・清田選手が二塁打で出塁し、続く中村選手、6番・鈴木選手は三振を喫するも、代打の田村選手、8番・高濱選手の四球などで2死満塁となる。そして、昨日猛打賞を記録した9番・大嶺翔選手が走者一掃の逆転適時二塁打。その後マウンドには青山投手が上がるが、続く加藤選手も適時二塁打を放ち、千葉ロッテがスコアを5対2とした。

9回裏は、チェン投手、大谷投手の継投で逃げ切り、試合はそのまま5対2で千葉ロッテが勝利。9回に4得点を挙げる見事な逆転劇で楽天戦2連勝を飾った。一方、1点を守り切れなかった楽天は、明日からの埼玉西武戦に課題を残す結果となった。

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