育成契約→支配下で400万円→600万円、今季の活躍でさらに900万円増
1日、福岡ソフトバンクの大竹耕太郎投手が初めての契約更改に臨み、今季600万円から2.5倍の推定1500万円でサインした。
育成ドラフト4位で入団したルーキーは、2軍で8勝をマークして7月29日に支配下登録を勝ち取ると、後半戦だけで11試合に登板し3勝2敗、防御率3.88の成績を残した。入団時は推定400万円だった年俸は、支配下登録時に推定600万円にアップ。プロとして初めての契約更改で推定年俸は入団時の4倍近くに跳ね上がった。
「チームが苦しい時に救ってくれた」という球団の評価に思わず笑みがこぼれた。それでも「シーズン終盤に活躍できなかったことが悔しい」と語る。さらに「シーズンの最初はバスで8時間かけて四国に行き、そこから2軍で投げるようになって…地味なことを地道に続けた結果だと思います。これからも初心を忘れずにやっていきたい。他からは1球団も調査書が届かなかった中、指名してくれた球団に感謝していますし、その恩返しをしていきたい」と、大竹らしい実直な言葉も聞かれた。
900万円というアップ額には「想像くらいですかね」と笑いながらも「結果次第でここまで上下する。お金だけではないけど、やりがいはありますし、1軍にいれば評価してもらえるプロ野球ってすごいところだな、と。ただ、これを続けるのが大事だし、難しいこと。2年、3年と続けていけるようにしたい」と、自身初の契約更改を振り返った。
球団には「筑後のブルペンにある、投げたら数秒遅れで(投球フォームが)画面に出るシステムをヤフオクドームにもつけてほしい」と要望した。大竹は「僕の場合はネットスローやシャドーピッチングでやりながら考えていく練習。それを1球ごとに確認できた方が自分としていいので」と話す。
また、オフは「母親が行きたいというので」とハワイへのV旅行で親孝行をした後、筑後の寮を出て一人暮らしを始める。自主トレは秋季キャンプでも行動を共にした武田翔太投手と行う予定だ。「練習方法が同じなので、2人でやる方がより深められる。自主トレだけでなく、シーズン中もやっていければ」という。
来季の目標には「規定投球回をクリアしたうえでの2桁勝利」を挙げた。そのために「筋量をアップしての体力強化と、コンディションに左右されず抑えられる技術の向上を目指していく」とした。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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