次世代のブレーク候補は? 2018年、ファームで躍動した選手たち

Full-Count

2018.11.28(水) 07:10

広島のアレハンドロ・メヒア※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
広島のアレハンドロ・メヒア※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

巨人&阪神は3人ずつタイトルを獲得、広島メヒアは4冠

 27日の「NPB AWARDS 2018 supported by リポビタンD」では、ファーム選手の表彰も行われた。1軍での活躍を目標に奮闘した若手たちは、将来のスター候補。今季、初の規定打席到達でMVPを獲得した山川穂高内野手(埼玉西武)や井上晴哉内野手(千葉ロッテ)、岡本和真内野手(巨人)らも昨シーズンまではファームでしのぎを削っていた。2018年シーズンのイースタンリーグ、ウエスタンリーグで躍動した選手たちは……。(OPS=出塁率+長打率)

○高田萌生投手(巨人)
今季成績(2軍):11勝2敗1セーブ 85奪三振 防御率2.69

 2016年ドラフト5位で巨人に入団。2年目の今季、ファームで最優秀防御率、最多勝利、勝率第1位の3冠を獲得し、優秀選手賞にも輝くなど、順調にステップアップしている。1軍では7月29日の中日戦でプロ初登板を果たしたが、結果は2回6失点とほろ苦いデビューとなった。

○村上宗隆内野手(東京ヤクルト)
今季成績(2軍):98試合 打率.288 17本 70打点 OPS.879

 2017年ドラフト1位で東京ヤクルトに入団。1年目からいきなりファームでリーグ3位の打率.288、同2位の18本塁打、70打点を記録し、優秀選手賞に輝いた。リーグ1位の58四球、出塁率.389をマークした事実が示すように、選球眼に優れ、OPSでも数字を残すことができる現代的なバッターだ。シーズン終盤には1軍で6試合に出場、初本塁打もマークした。

○和田恋外野手(巨人)
今季成績(2軍):104試合 打率.296 18本 87打点 OPS.842

 2013年ドラフト2位で巨人に入団。5年目を迎えた今季、ファームで本塁打、打点の2冠王に輝き、勢いそのままに1軍でプロ初安打をマークした。2016年にファームで打点王になり、今年大ブレークを果たした後輩の岡本に続きたい。

○大竹耕太郎投手(福岡ソフトバンク)
今季成績(2軍):8勝0敗 48奪三振 防御率1.87

 2017年育成ドラフト4位で福岡ソフトバンクに入団。ファームで無傷の8勝、防御率1.87をマークし、支配下契約を獲得した。1軍でも3勝(2敗)、防御率3.88と上々の成績を残し、けが人が続出したホークス投手陣で存在感を見せた。

○アレハンドロ・メヒア内野手(広島)
今季成績(2軍):76試合 打率.337 20本 59打点 OPS1.049

 カープアカデミー出身。育成契約で広島に入団し、ファームで首位打者を獲得した昨季の勢いそのままに出場76試合で3冠王に輝いた。外国人枠の関係もあり、ファームを主戦場としていたが、1軍22試合でOPS.855を残していることが示す通り、打撃は1軍レベルに達している。外国人枠を巡る争いは激しいが、来季は1軍定着を狙う。

 イースタンリーグのタイトルは、全9部門のうち7部門を巨人の高田、和田、石川慎吾外野手で占めた。ウエスタンリーグでは、投手部門を福永春吾投手(防御率、勝率)、青柳晃洋投手(勝利)、伊藤和雄投手(セーブ)と阪神勢が独占し、打撃部門はメヒアが4冠。今季ファームでタイトルを獲得した選手たちが順調に台頭していけば、1軍の勢力図も変わっていくかもしれない。

記事提供:Full-Count

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