歴代1位は487二塁打を放った元中日・立浪和義氏
二塁打は、フェアグラウンド内に飛ぶ打球としては最も良い当たりになることが多い。二塁打が多いのは、ミートが巧みで、足が速く、しかも長打が打てる好打者といえるだろう。
通算二塁打10傑 参考までに通算本塁打数もつける
1立浪和義487二塁打(171本塁打)
2福本豊449二塁打(208本塁打)
3山内和弘(一弘)448二塁打(396本塁打)
4金本知憲440二塁打(476本塁打)
5稲葉篤紀429二塁打(261本塁打)
6王貞治422二塁打(868本塁打)
7張本勲420二塁打(504本塁打)
8長嶋茂雄418二塁打(444本塁打)
9松井稼頭央410二塁打(201本塁打)
10榎本喜八409二塁打(246本塁打)
「中距離打者」の定義はないが、この顔ぶれを見ると、二塁打数が本塁打数より多い打者だと規定することができそうだ。中日で長く内野手として活躍した立浪和義が1位。続いてNPB史上最高の盗塁王福本豊。10傑の選手はすべて2000本安打をマークしている。二塁打を打つ能力は、安打を打つ能力の延長線上にあるのだ。
2018年の現役選手二塁打数5傑
1松井稼頭央(西)411二塁打(201本塁打)
2福浦和也(ロ)388二塁打(117本塁打)
3新井貴浩(広)387二塁打(315本塁打)
4福留孝介(神)378二塁打(256本塁打)
5阿部慎之助(巨)347二塁打(388本塁打)
埼玉西武秋山は2年連続で“二塁打王”
そうそうたる顔ぶれだが、2人が引退を表明、他の3人も40歳前後の超ベテランが並んでいる。すでに全盛期を過ぎている。実際に、今、働き盛りで二塁打が多い打者を知るため、過去3年の通算の塁打数の10傑を出してみる。
2016年から2018年までの二塁打、本塁打トップ10
1秋山翔吾(西)109二塁打(60本塁打)
2浅村栄斗(西)101二塁打(75本塁打)
3ロペス(De)92二塁打(90本塁打)
3筒香嘉智(De)92二塁打(110本塁打)
5柳田悠岐(ソ)90二塁打(85本塁打)
6丸佳浩(広)87二塁打(82本塁打)
7鈴木誠也(広)86二塁打(85本塁打)
8桑原将志(De)85二塁打(33本塁打)
8坂本勇人(巨)85二塁打(56本塁打)
10鈴木大地(ロ)84二塁打(25本塁打)
今、全盛期の強打者たちの名前がずらっと並ぶ。埼玉西武・秋山翔吾は3年間で109二塁打。ここ2年は38本、39本で連続二塁打王になっている。秋山は当代一の安打製造機であり、毎年のように2桁盗塁を記録するなど駿足でもある。
二塁打王は公式タイトルではないが、最多は山内和弘(一弘)の4回、続いて藤村冨美男、飯田徳治、広瀬叔功、長嶋茂雄、松原誠、藤田平、福本豊、谷沢健一、松永浩美、松井稼頭央、福留孝介の3回だ。秋山は今後、何回二塁打王になるだろうか。また連続二塁打王は「2」が最高。来季、秋山が二塁打王になればNPB記録を更新することになる。秋山は現在通算220二塁打だが、通算二塁打記録もどこまで伸ばすことができるだろうか。
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