投打の本格的二刀流として、今季最も比較された2人
今シーズン、本格的な二刀流選手としてメジャーに衝撃を与えたエンゼルス大谷翔平投手。22日に東京の日本記者クラブで凱旋会見に臨み、充実の表情で今シーズンを振り返った。
投打の二刀流として、シーズン中に最も比較されたのは、かのベーブ・ルースだった。同一シーズンに4勝&15本塁打を達成したのは1919年のルース以来99年ぶりの快挙など、記録を重ねる度に100年前に活躍した偉人の名前が引き合いに出された。ルースへの思いについて聞かれた大谷は、少し困ったような表情を浮かべながら「よく比較していただいてはいるんですが、個人的には神話の中の人物だろうなと思うくらい、現実から離れている」と思いを明かした。
ベーブ・ルース=偉人、という思いは漠然と抱いていたようだが、より意識をし始めたのは、自身の達成した成績がルースと比較されるようになってからだ。「比較されるようになってから数字がよく出るので、もちろん素晴らしい選手と理解していましたが、どこがどうすごかったのかはあまり理解できていないと思う」と素直な気持ちを明かしたが、それでも通算714本塁打を放った大打者には尊敬の念しかない。
「なかなか本塁打のでない時代の中で、あれだけ数多くの本塁打が出るというのは、とてつもなくすごいことだと思います。時代を代表するような選手という意味では、目指すところじゃないかなと。いち選手としてより高いレベルでプレーしたいなと思っています」
100年の時を隔て、今度は自らが時代を代表する選手になるべく、24歳二刀流の挑戦は続く。
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