ニック・マルティネスは勝ち星以上の安定感、ブランドン・レアードは“26貫”…北海道日本ハムの助っ人診断

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北海道日本ハムのニック・マルティネスとブランドン・レアード(左から)※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)
北海道日本ハムのニック・マルティネスとブランドン・レアード(左から)※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

開幕投手を託されたロドリゲスはいきなり大炎上する波乱のスタート

 パ・リーグ3位に食い込み、クライマックスシリーズ(CS)進出を果たした北海道日本ハム。だが、2位の福岡ソフトバンクと戦ったファーストステージで1勝2敗と敗れ、2年ぶりの日本一には手が届かなかった。とはいえ、主力だった大谷翔平や増井浩俊らが抜けた今季の下馬評は高くなかっただけに、結果としては悪くなかったのではないか。

 投手では上沢が1人立ちし、井口や玉井らが若手が登板機会を積み、守護神も任された石川直は急成長を遂げた。渡邉や横尾といった野手陣も1軍での経験を重ね、ドラフト1位の清宮も、打率こそ.200に終わったが、7本塁打を放ってポテンシャルの高さを感じさせた。2018年は、来季以降につながる実りある1年だった。

 同時に、今季在籍した5人の助っ人陣は、まずまずの働きを見せた。レンジャーズから加入し、ローテの一角として25試合に投げたマルティネスは、上沢に次ぐ2桁10勝をマーク。25試合中17試合でクオリティスタートを達成しており、これはリーグ最高の数字。黒星が1つ先行したとはいえ、安定度は随一だった。

 ツインズから今季加入したトンキンはリリーフ陣の一角として主にセットアッパーを任され、一時はクローザーも。12セーブ20ホールドをマークし、石川直らとともに勝利の方程式を形成した。ロドリゲスはチーム事情から開幕投手を任されたが、いきなり大炎上。シーズンの大半をファームで過ごした。終盤に1軍に再昇格したが、わずか3勝に終わった。

 アルシアも今季、ダイヤモンドバックスから加入した左打者。ブルワーズのオーランド・アルシア内野手は弟だ。大きな期待を寄せられていたものの、故障もあって89試合の出場にとどまった。打率.222、14本塁打、43打点と期待に添えず、今季限りでの退団が決まっている。

 来日4年目となったレアードも故障があり、120試合の出場に終わった。26本塁打を放って“26貫”の寿司を握る長打力を示したが、今季は65打点、得点圏打率.222と、チャンスでの弱さが目立った1年だった。

【北海道日本ハムの今季の助っ人成績】
マイケル・トンキン
53試合4勝4敗12セーブ20ホールド 51回 33三振 防3.71

ニック・マルティネス
25試合10勝11敗0セーブ0ホールド 161.2回 93三振 防3.51

ブライアン・ロドリゲス
9試合3勝2敗0セーブ0ホールド 37.2回 23三振 防5.26

オズワルド・アルシア(退団決定)
89試合284打数63安打14本塁打43打点 打率.222 OPS.720

ブランドン・レアード
120試合450打数105安打26本塁打65打点 打率.233 OPS.756

(Full-Count編集部)

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