【試合戦評】福田選手の逆転打で福岡ソフトバンクが試合をひっくり返す。則本投手は24年ぶり4年連続200奪三振達成

パ・リーグ インサイト

2017.9.24(日) 00:00

昨日の試合では、楽天が福岡ソフトバンク戦の連敗を7で止め、4年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。今日の先発はエース・則本投手。9月3日の福岡ソフトバンク戦では、8回まで無失点に抑えるも、デスパイネ選手にサヨナラ打を浴びて涙を飲んだ。リベンジを果たすべくヤフオクドームのマウンドに上がる。

一方の福岡ソフトバンクは、リーグ制覇後初となる本拠地での白星が欲しいところ。4カ月ぶりの先発となる攝津投手が、自身の今季初勝利も懸けてマウンドに上がる。「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」に向けても、復活の投球に注目したい。

初回は両投手とも、2者連続三振を含む3者凡退という順調な立ち上がりを見せる。

試合が動いたのは3回裏だった。2死から9番・高田選手が則本投手の直球を捉え、右中間へ先制2号ソロを放つ。「甘い球がきたら積極的にいこうと思っていました。まさか本塁打になるとは思いませんでしたし、最高の結果になり良かったです」と語る「伏兵」の一振りで、福岡ソフトバンクが貴重な先制に成功する。

援護を貰った攝津投手は、その後も老獪な投球で楽天打線の反撃を許さず。対する則本投手も、3回裏以外は福岡ソフトバンク打線を完璧に封じ、追加点を与えない。4回裏、則本投手は今日5つ目の三振をデスパイネ選手から奪い、野茂英雄氏以来24年ぶりとなる4年連続200奪三振を達成した。

再び試合が動いたのは7回表。先頭のペゲーロ選手が四球を選ぶと、続く島内選手が左前打で無死1,2塁とする。この楽天の好機の場面で、福岡ソフトバンクのマウンドには2番手・森投手が上がり、2死を奪う。しかし、2死1,2塁から登板した3番手・嘉弥真投手の初球を、8番・茂木選手が捉えた。左翼のテラス席へ飛び込む16号逆転3ラン。楽天がスコアを3対1とし、終盤で試合をひっくり返した。

ところが、逆転を許した福岡ソフトバンク打線が直後に粘りを見せる。7回裏、敵失で先頭の今宮選手が出塁し、続く中村晃選手が四球を選ぶ。そして1死1,2塁から5番・松田選手が1点差に詰め寄る左前適時打。さらに2死となった後に、7番・福田選手も適時二塁打を決め、福岡ソフトバンクが逆転に成功した。

8回表、福岡ソフトバンクは「勝利の方程式」を投入。岩嵜投手が3者凡退で抑えると、9回表は守護神・サファテ投手が守り切り、試合は4対3で福岡ソフトバンクが勝利した。

試合は僅差で福岡ソフトバンクが勝利。楽天の先発・則本投手は6回までほぼ完璧な投球を見せ、福岡ソフトバンク打線を全く寄せ付けなかったが、結果的に8回を投げ切って4失点。茂木選手の3ランで逆転に成功した直後に再逆転を許すなど、失策とアクシデントで変わった流れを取り戻すことができなかった。

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