9月16日にパ・リーグ優勝を手にしてから、初めて本拠地に戻ってきた福岡ソフトバンク。今日の対戦相手は、直接対決で7連勝中と相性の良い楽天だ。楽天としては「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ本拠地開催に向けて、負けられない試合となる。
福岡ソフトバンクの先発は現在リーグ最多の16勝を挙げている東浜投手。今日の試合で勝ち投手になれば、最多勝のタイトルをほぼ手中に収める。対する楽天の先発は塩見投手。今季は怪我の影響もあり2勝にとどまっている。ポストシーズンでの登板機会を得るためにも、確実に3勝目を手にしたいところだ。
先制に成功したのは楽天だった。2回表、2死から6番・ウィーラー選手が2球続けて外角に来た直球を完璧に捉える。打球は左中間席に飛び込み、外国人選手としては球団史上最多の第29号のソロとなった。
楽天が1点を先制するが、その後は両先発投手による投手戦が繰り広げられる。塩見投手は初回に1安打を許して以降、5回までピンチらしいピンチを背負うことのない快投。外野への飛球も許さず、打たせて取る投球でゴロの山を築いていった。
一方の東浜投手は、楽天打線を1失点に抑えながらも5回でマウンドを降りた。毎回のように走者を背負いながら、許した失点は本塁打による1点のみ。要所を締める投球を見せたが、ハーラートップの17勝目はお預けとなった。
再び試合を動かしたのは楽天だった。6回表、1死から3番・アマダー選手が安打で出塁すると、4番・ペゲーロ選手が四球で出塁し、1死1,2塁の好機を演出。ここで迎えたのは、5番・島内選手だった。6球目の変化球にしぶとく食らい付くと、打球は中前にポトリと落ちて、その間に2塁走者の田中選手が生還。その後も野選で1点を加えてスコアを3対0とし、好投する塩見投手に楽天打線が大きな援護点をプレゼントした。
6回裏、福岡ソフトバンクも反撃ののろしを上げる。先頭の川島選手が四球で出塁すると、今日唯一、塩見投手から安打を放っている今宮選手に打席が回ってきた。結果は、左中間を真っ二つに切り裂く適時二塁打。ここ5試合で打率4割越えの今宮選手が数字通りの好調ぶりを発揮し、点差を2点に縮めた。
7回以降は、両軍ともに満塁の絶好機を作りながら中継ぎ陣が踏ん張り、無得点に終わる。9回裏を守護神・松井裕投手が締め、試合はそのまま3対1で楽天が勝利。福岡ソフトバンクとの直接対決の連敗を7で止めた。明日の試合ではエース・則本投手が先発する。明日も確実に勝利し、2位・埼玉西武との差を詰めることができるか。
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