リーグ2位の埼玉西武を2ゲーム差で追う3位・楽天は、今日の試合の先発マウンドに岸投手を送る。岸投手は自身6連敗を喫しているものの、勝ち負けが付かなかった試合でも先発の役割を果たしてきた。昨夜11安打した楽天打線が、岸投手を早い回から援護したいところ。
対するオリックスは、今日がKoboパーク宮城での今季最後の試合。先発のディクソン投手は、岸投手と同様に白星が遠い。今夜、8月11日の楽天戦以来の9勝目となるか。
試合は初回から動いた。1回表、1死から2番・西野選手が内野安打を放ち、2死1塁の場面で4番・ロメロ選手が低めの直球をすくい上げると、打球は左翼席へと飛び込む。2試合連続となる4番の25号2ランで、オリックスが初回から2点を先制した。
いきなり追いかける展開となった楽天は、その裏から先頭打者を出すものの後が続かない。ところが3回裏、1死から1番・オコエ選手が二塁打を放つと、2死から3番・アマダー選手、4番・ペゲーロ選手が連続四球を選ぶ。この満塁の好機で5番・銀次選手が2点適時打を中前に打ち返し、2対2の同点に追い付いた。
先制点を許した岸投手だったが、2回表から4イニングス連続でオリックス打線を3者凡退に抑える快投。一方のオリックスは4回から継投策に入る。4回裏、2番手・大山投手が走者を出しながらも無失点で切り抜けると、5回裏は3番手・金田投手が、3番・アマダー選手から始まる楽天打線を3者凡退に打ち取った。
同点のまま試合は後半戦へ。オリックスは6回表、先頭の山崎勝選手がフェンス直撃の二塁打。続く安達選手がきっちり送って、1回表以来の走者を3塁まで進める。2番・西野選手は三振に倒れたが、3番・吉田正選手の打席で岸投手が暴投。この間に3塁走者が生還し、オリックスが3対2と勝ち越した。
しかし、連敗は許されない楽天。7回裏、2死から2番・藤田選手が内野安打で出塁すると、3番・アマダー選手が高めの直球を豪快にバックスクリーンへ放り込んだ。3試合連続となる22号2ランで、4対3と逆転を果たす。
1点のリードを守り切りたい楽天は、8回表も岸投手が続投するが、オリックス打線が食らい付いた。1死から9番・山崎勝選手の四球、1番・安達選手の犠打に野選が絡んで1,2塁。ここで代打・中島選手が登場し、その中飛の間に2死1,3塁となる。そして3番・吉田正選手が、岸投手の121球目、直球を振り抜く。打球は右翼席へ飛び込む12号逆転3ランとなり、スコアは6対4に。試合終盤で、オリックスが再びリードを奪った。
オリックスは8回裏、5番手・近藤投手が3者連続三振を奪う好救援。すると、9回表に6番・マレーロ選手が2試合連続となる18号ソロを放ってダメ押し。3点リードの9回裏、守護神・平野投手が先頭の聖澤選手に安打を浴びるものの、後続を3者連続三振に仕留め、試合は7対4でオリックスが勝利した。
3本塁打が飛び出したオリックスは連勝でKoboパーク宮城での今季最終戦を飾った。一方、楽天は先発・岸投手が121球の熱投も逆転を許してしまい、チームも手痛い連敗を喫してしまった。
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